2017年5月25日木曜日

変化

僕は自分の考えていることや意図を他人に伝えることがあまり得意ではありません。思っていることを何らかの形にすること自体難しくて面倒くさいし、その考えが正しいのかもわからない。仮にうまく形にできてもこちらの意図がそのまま伝わるとは限らないと考えると益々面倒くさくなります。何より他人に自分の行動や考え方に干渉されるのがあまり好きではありませんでした。だから相手に対してもなるべく主張しないようにしていたし、自分の意図や考えが誤解されているなと感じた時も訂正せずそのままにしておくことがとても多かったと思います。
僕は今まで自分のこの姿勢に気づいていながら、それを変えようとは思っていませんでした。説明や対話の煩わしさは回避できるし、相手が自分の意図を理解していなくても自分さえ納得していればそれでいいと思っていました。

しかし最近はこの姿勢が変わってきたように感じています。そのきっかけは一年生が入ってきたことです。一年生が入って、上級生として指導する立場になり、嫌でもいいところと悪いところを判断してそれを伝えなければならなくなりました。プロのフィジカルコーチなどと比べたらはるかに知識の量や質は劣っているはずで、僕の判断が間違っていることも多々あると思います。それでも自分の知識をもとにアジリティーや体幹などに関して注意点や改善点を伝えなければいけません。一年生に何か指示を伝えるとその反応は様々です。上手く指示を呑み込んで行動する人もいれば、あまり納得できていないように見える人もいます。納得できていないというのは多分相手の考え方と異なっているということです。そこで、その指示や知識が正しいものだったかもう一度確認すると、伝え方に問題があったなと気づいたり、確認の中で新しい知識を得られることがありました。そんなことが続く中で同期や先輩と話す中でも少しずつ自分の考えを伝えようとすることも増えたと思います。当然少し労力を使うし、必ずそれに対して意図しない反応もかえってきます。でも、そのやりとりの中で自分の思い込みや予期せぬ相手からの誤解に気づいたり、もやもやしていたものがスッキリしたことが何度もありました。少しの面倒や自分の間違い、他人からの主張を避けようとするのではなく、相手と考えを伝えあうことで自分の間違いを修正して他人との考えのギャップを埋めていくのが結局は自分の為になるんじゃないかと感じています。

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#68 中西望

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