2017年6月15日木曜日

思考のその先へ


以前大儀見さんにdipcaを見ていただいた時、「練習で手を抜いてるでしょ。20%ぐらいしか力出してないんじゃない?」と、言われてしまった。正直、まあ確かにそうだなと思ったし、見破られたなと思った。

ア式での取り組みにおいて自分を客観的に見ることは避けられない宿命だ。(と、思ってる。)自分はどんなプレーが出来るのか。足が速いのか、体が強いのか、足元があるのか。一週間の取り組みはどうで、完成度と結果はどうか。相手と自分の違いはどこにあるのか。そういった自問や他者との交わりを重ね、プレーヤーとしての自分や人間としての自分が明確なものになっていく。いわゆる人間的成長に通ずる所はこういう所にある。

そういった自己分析をし、自らの理想像と比較する。そして、知識を増やしながら、自分の程度と伸びしろを知っていく。環境で染み付いたものや生まれ持ったものの違いがあることを発見する。そして、それらを身に付けようと努力する。

しかし、その努力が間違った方向に進んでしまうことは度々ある。なぜならそれはあくまで理論であって、自分に適した道筋という訳ではないから。それくらい多種多様な情報が今の時代溢れてる。葛藤を重ね、もがき、後退しながらも、答えや仮説を見つけ出す。そして、また前進を試みる。そういうサイクルを毎日毎日繰り返していく。時には、自分の手に入らないものをチームメイトに見つけ、劣等感を感じることもある。失敗の原因をそこに帰着させ、溜め息を吐き、妥協を許してしまうこともある。手術や生まれ変わりとかでしか越えられない壁に、もどかしさを感じ、苛つくこともある。

こんな風にサッカーをしていると、何か違うなと感じる時が来る。それが溜まった時、サッカーを楽しもうと、無垢な気持ちを取り戻す。だけど結局はそうはなれない。また何か考えながらサッカーをする。そして、一ヶ月に一回くらいの割合で再び同じことを思う。これらの苦悩こそが、遊びでサッカーをする人達との違いであり、本気でサッカーをする自分達にだけ課せられた宿命なのだろう。自分の可能性と向き合うことは、思いの外苦しいことだ。しかもそれは、理想が高く、自分を知れば知るほど大きくなる。


けいごが伸びる選手はどんな選手か書いてたけど自分はこう思う。
前向きに、無心で、喜んでサッカーやってる奴が一番伸びる。そしてこういう選手には、その同じ土俵に上がらない限り、絶対に勝てない。自己満足でも、頭がすっからかんでも、後ろめたいことがいくつあっても関係ない。究極、どんな飯を食おうが、どんなスクワットをしようが、どんな時間に寝ようが、ごちゃごちゃ考えるよりも、快を得られるかということ。楽しめるかどうかということが一番大事だと思う。

結局はメンタルなんだと思う。結局、今を最高に楽しんでて、今を全力で取り組める奴が一番強い。(メンタル班からの言葉になるけど、こういう選手を目標にしています。)だから、先のことを考えてしまうことは時に障壁となる。今に対して、未来を投影し、今に集中出来なくなるからだ。

こうなるために必要なことは何だろうか。巷では、「生きるか死ぬか命懸けのシチュエーション」こそが、一番最高のパフォーマンスを発揮出来る環境であると言われてる。桜井章一は、寝もせず食べもせず極限の状態で試合を迎え、日本刀とかで脅されながら牌を打ち、20年間無敗の雀鬼になったらしい。だけどそんなことも、そんなチュエーションも現実不可能だ泣。今に集中できる要素は一人一人にとって違うのだろう。よりレベルが高い場所でプレーすることに楽しさを見出す人もいれば、自分が伸び伸びプレーすることに楽しさを見出す人もいると思う。一人一人の性格や目標によって千差万別であることは間違いない。(メンタル班的にはみんなにとって不変のものもあるのだろうと思っています。)思考を重ね、この答えを見つけ出した時、間違いなく一歩先の境地があると自分は信じている。

サッカーは技術やフィジカルの他、性格、気分、コンディションなどなど、様々なものが混ざり合って結果に表れる。それら11人分が融合し、一つになって戦うものだ。これらの俯瞰的なメンタル、それを見つけ出せればきっと最高のパフォーマンス、チームが出来上がると信じてる。(もう持っている人もいると思う。)これは、普段の姿勢とかとまた別で、かつ基本的な問題。人によって、難しかったり簡単だったりする問題だ。けれど、少なくとも、練習中考えてしまうことが多い自分のような人には共感できる問題だと思う。真に一人一人がサッカーを楽しめるようになれれば、もっとサッカーを上手くなれるはずだし、このチームももっと強くなれるはずだと信じてる。

まとまらなくてすみません。読みにくい駄文、失礼しました。


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