2017年11月10日金曜日

「今、思うこと」

一応、ア式も見に行っとこうかな。

新歓期、そんな軽い気持ちでクラ友の宗くんに声をかけて、フィーリングと勢いでア式に入部して、気づけばもう引退が近づいています。

思い返してみると、私はこれまで、部活を純粋な気持ちで楽しむことができていなかったと思います。

仕事を一通り覚えた1年生の頃から、私は「どんな時でもチームのために動けるマネージャー」になりたいと考えてきました。自分の中で、それが理想のかっこいいマネージャー像みたいなものだったのです。

皆に頼りにしてもらえるように、誰よりも仕事ができるようになって、チームにとって必要な存在になりたいと思っていました。

勿論楽しんでいないからといって、部活が嫌だった訳では全くありませんでしたが、常に「私はマネージャーとして、こうでなきゃいけない」という考えに突き動かされて過ごしてきたなと思います。

極端に言ってしまえば、チームのために動くことだけを考えなければいけなくて、自分にとってプラスになる選択はしてはいけないという気持ちにとらわれていたと思います。

マネージャーには、明確な評価の指標やアピールの場はありません。

だからこそ、自分の頑張りが正しいのか不安になるし、存在意義に悩む時期が誰しもあると思います。

そんな中で私は、自分の一つ一つの行動や発言が、思っている以上に周りから見られていると考えてきました。

日常の小さな積み重ねが、良くも悪くも信頼に繋がっていると考えてきたからです。

そのような意識をする中で、得ることは沢山ありました。

練習中に些細なことに気づいて動けた時は、自己満足かもしれないけどチームのためになることを見つけられた気がして、嬉しかったです。

自分が担当していた試合の分析も、常に意味を感じられるわけではありませんでしたが、それでもマネージャー皆で地道に打ち込んだ試合分析が、OB総会で1年間のチームの指標として使われているのを見て、頑張ってよかったなと思ったのを覚えています。

モチベーションビデオも、寝不足で泣きながら作っていたけれど、皆が繰り返し見てくれたり、感想をくれて、私の作った動画で皆を鼓舞することが出来たと感じて、頑張って作って良かったなと感じました。

マネージャーにしか出来ないこと、マネージャーだからこそ出来ることは本当に沢山あります。

そしてその全てが、チームが強くなること、チームが勝つことに必ず繋がっています。

周りに気を配って、小さなことからチームを良くしていくこと。

それがずっと、私なりの部活へのモチベーションでした。

3年の冬になって、翌年に向けて同期と話し合いを重ねる中で、最高学年としての自分の役割は、マネージャー全員にやりがいと熱意を持って取り組んでもらうことだと考えるようになりました。

去年、辛い思いをして部活を去っていった後輩がいます。

もう誰にも、彼女達のような思いはして欲しくないし、一人として欠けてほしくはないと本気で思いました。

マネージャー一人一人に、大学生活をア式に捧げて良かったと思ってもらいたい。

そう思って、マネージャー組織をより良いものにすることを目指しました。

あっという間に4年としてのシーズンが始まり、そこからの半年は、怒涛のように過ぎていきました。

そんな中での、活動停止。そして二部降格でした。

何も出来なくて、自分が不甲斐なくて、ただただ悔しかった。

これまで先輩達が、同期が、後輩が、どれだけの思いをもって一部昇格を目指してきたかを、痛いほど知っていたからです。

そして今年、関東昇格できると心から信じて、必死で頑張ってきたチームの皆を見てきたからです。

活動停止期間中、私が個人的に感じていたのは、自分の取り組みへの後悔の念でした。

4年になってからは、就活で忙しかったり、リーグ戦期間中にバタバタしたりで、何となく毎日の部活をこなしてしまう日が続いていたのではないかと思いました。夏休みからは部活に集中しよう、きっと後期リーグ最終節にはすごい達成感を感じるのだろう、何となくそう思っていた自分がいました。

あの時、どうして少しでも気を抜いてしまっていたのだろう。不測の事態だったし後悔しても仕方ないけれど、こんな風になると知っていたら。そんなことばかりが頭に浮かんできました。

東京都トーナメントまで続けることは、大きな選択でした。

最初は、続けることなくすぐに引退するつもりでした。

今まで十分頑張ってきたし、関東昇格という大きな目標がなくなった中で、100%の気持ちをもって続ける自信がなかったからです。

それでも続ける選択をしたのは、最高学年としての、チームに対する使命感と責任感からでした。

そして、いざ活動を再開してみて、何より感じたことは、部活が楽しいということでした。

今まで私は、部活は楽しむものではないと思ってきました。

でも、久々にア式の皆に会って話すのは純粋に楽しかったし、このメンバーが好きなんだなと思いました。

今まで難しいことを沢山考えて部活に取り組んでいたけれど、結局のところ、原動力は「このチームが好きだ」という思いで、だからこそチームのために頑張り続けることが出来たのだと、改めて気づいたのです。

引退が近づいて、今、思うこと。

それは、ア式に入って、4年の最後まで続けて、チームの皆と苦楽を共にすることが出来て、本当に幸せだったということです。

入部してから、勿論悩んだり辛いこともありましたが、ア式に入ったことを後悔したことは一度もありません。

自分自身と向き合い、チームの皆と歓喜の瞬間を味わうことが出来たことは、私の人生の宝だと思います。

このチームで戦うことができるのもあと少しです。

全員で、最高の瞬間を味わいましょう。

最近の出来事

理科大戦PK負けする夢と、GMに体育館でガチギレされる夢を見た。夢でよかった。

セブ島からスカイプで卒論発表会に参加することになった。withさいき

# MGR 山口千尋

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