2020年12月16日水曜日

「2ヶ月間」

1.ミロからの質問への回答

どんな社会人になりたいですか?

→最速最強のプロデューサーになります


2.「2ヶ月間」



このブログをいま締め切りギリギリに書いている。書くタイミングなんていくらでもあった。怪我をした日、MRIを取った日、もうサッカーは諦めた方がいいと言われた日、リハビリをして試合に出ると覚悟を決めた日、ZOZOでみんなの本心を聞いた日、リーグ戦にメンバー入りできた日、目の前でサッカー人生が終わった日。でも、1文字も書けなかった。自分の気持ちを言葉にしようとすると胸が痛くなってしまってしんどいから。でも締め切りが来たならしょうがない。今も涙が出そうになるけれど、後輩にアドバイスとか正直言えないけど、この2ヶ月の自分の思いを率直に書こうと思う。長くなってしまうかもしれないけれど読んで欲しいです。



10月1日、自分として最高なコンディションの時に怪我をした。今でもその瞬間は鮮明に覚えてる。直前の東工戦で4年目にして初のちゃんとしたリーグ戦メンバー入り、初出場、初アシストを記録した。これはちゃんとアシストになったらしいんで異論はやめてください。ほんとに嬉しかったし、これまで頑張ってきて良かったと思ったし、なによりもっともっと練習して今度は絶対決めようと思った。怪我をした紅白戦も瀬山とツートップで出て、次節武蔵戦はこれで行くかもしれない雰囲気もあり、締まった気持ちを作れてたはずだった。でも、怪我をした。無理なボールに自分が足を出してしまった。やった瞬間は痛覚だけが襲ってきたが、だんだん自分の脳裏によぎってきたのが引退の2文字だった。武蔵戦出たかったな、瀬山と一緒にリーグ戦出たかったな、自分の力で試合を決めたかったな、もうサッカーできないかな、涙が止まらなかった。



10月3日、MRIをとった。ケータイも持てない、友達とも喋れない、何にもできない15分間は久しぶりだった。だから、色んなことを考えた。新人戦、ミロが走って飛びついてくれた時嬉しかったな、最近のミロあんくらい試合で笑ってるかな。2年目の新人戦、ほんとにしんどかったな。4年間で1番ダメダメな時だったな。でも、きどさんのおかげで立ち直れたな。結局、あの人熱いんだよな。こないだのリーグ戦楽しかったな、意外と公式戦っていつもよりしんどいんだな、林もキダ最高だったよって言ってくれたし、松田も嬉しそうに実況でいじってくれてたし、いいやつばっかだな。でも、もうこんなのも味わえないのかな。気づいたら涙が落ちてた。もう少しで泣きそうだなとかいつも思うけど、ほんとに気づいたら泣いていたってあるんだ。



10月7日、診察だった。サッカーはもう諦めるしかないかな。なんでこの人はこんな簡単にそんな事が言えるのか。悲しい気持ちは一切なくて軽い怪我だとどこかで期待してた気持ちが打ち砕かれた焦りから、怒りしかなかった。ちょっとは気を遣って、頑張ってリハビリしようとか言ってくれよ。俺はあと2ヶ月何にもできないで終わるだけなのかよ。もっとちゃんとMRIとってよ。前十字ほんとに切れてんのかよ。今後の人生?そんなんどうだっていいんだよ。あと2ヶ月の中でサッカーしないと意味ないんだよ。また家で気づいたら涙が出てた。


10月8日、死ぬほど痛かったけどアシキのやつらと会いたくなって練習に行った。りく、送ってくれてありがとな。でも、意外と笑えるもんなんだな。昨日まで1ミリも笑えなかったのに、アシキのやつらと会うと不思議と笑えてくる。佐川、木田さんもう引退すかっていじり上手く返せなくてごめんな。麻布って怖いな、優しさがこんな形で出ちゃうんだもんな。渋幕でよかった。でも、こんなに膝が痛むのに、立ってるだけでもキツいのに、もう諦めるしかないと言われたのに、サッカーがしたい。森下が俺みたいに胸でぎこちなくポストしてた。頑張ってるけど俺の方が絶対ポストはできる。このままじゃ終われない、そうこの日思った。森下勇気くれてありがとな。



10月24日、ZOZOで学年ミーティングをした。もう長いなと思ってる人もいるからここは簡潔に。サッカーができるやつらがなんだかんだ色々言ってるのが悔しくて、悔しくて、しんどかった。でも、大切なミーティングだったと思う。



12月4日、リーグ戦の最終節のメンバーが発表された。メンバーに入っていた。言っていいかわかんないけれど、その週初めに準備はしとけよって言われたから、驚きはしなかった。ただ安堵しかなかった。忖度でもなんでもいい、5分でも1分でもいい、リーグ戦に出れるチャンスを与えられた。俺はどこでもいつでも寝れる。でも初めて寝れなかった。0対0後半残りワンプレー、瀬山out木田in。最後のコーナーキック、たくみのヘッドのこぼれを俺が押し込んで、決勝点。熱すぎる。ここまでリハビリ頑張ってきてよかった。ほんとに楽しみでしかなかった。



12月5日、リーグ戦最終節にして引退試合。

目の前で俺のサッカー人生は終わっていった。ほんとうにほんとうにしんどかった。出させてあげられなくてごめんなって瀬山とか中田に言われるのもつらいし、みんなが笑ってるのを見るのもつらい。毎年、毎年先輩たちが引退していくのを見てきて、やりきった姿っていいなって思ってた。でも、俺これでやりきったって言えるのかな。正直、この2ヶ月俺ははっきり後悔がないって言える。最近きてないあの人に目の前で聞かれても自信を持ってベストですって言える。そんなんもんがベストかって言われたら言い返せる自信もある。ちょっと盛ってるけど。本当に後悔はない。でも、後悔をずっと探してしまう自分がいた。結局、俺は試合に出れなかった。だからこそ、もっとリハビリに真剣に取り組めたんじゃないのか、チームをもっと自分の力で鼓舞する事ができたんじゃないのかって考えるけど、やっぱりやり尽くした。だからこそ、きつい。俺の全力がこの結果だったのが1番きつい。もっと適当にリハビリやっとけば、声も出さないで練習見てれば、戸田さんにフィジコって言われて内心めっちゃつらかったしアップなんて適当に仕切っとけば、悔いが残ったとか言えたのに。いつこのしんどさは消えるんだろうか。なんだかんだ結局、時間って最強だし1年後にはこの気持ち忘れてるんだろうな。でも、このブログ自分で読んで思い出すんだろうな。この2ヶ月が自分の糧だって言える日が来たらいいな。早く来て欲しいな。



後輩へのちゃんとした言葉は他の同期が言ってくれるだろうから俺からはほんとになんもない。こういうプレーヤーもア式にいたって頭の片隅に置いといて欲しいだけ。ただ、大怪我をこれからして、自分で自分の気持ちが処理できないやつは俺に連絡ください。痛いほどその気持ちがわかるから。



最後に、、こんなブログになったけどこれまで長いサッカー人生を支えてくれた、指導者の方たち、マネージャー、後輩、先輩、同期、そして両親、ありがとうございました。


サッカー最高に楽しかったです。


3.たつへの質問


最近のア式では隠し事がブームですが、たつのまだ隠してる事教えてください。ないなんてないです。


#11 木田力斗

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