2019年10月7日月曜日

「出し切った後に」

「出し切った後に」



国公立戦決勝の敗戦直後にこのブログを書いてます。
まだまだ整理しきれない部分が多くて、とてもグチャグチャしていて申し訳ないです。




国公立戦決勝vs学芸大。準決勝の首都戦に勝った時から、絶対出たくて、優勝したくて。だからこそ国公立戦のメンバーに入れた時は嬉しかった。

朝から心地よい緊張感。東経でのリーグ戦の応援はいつもより少しだけ身が入らない。
アップの雰囲気はめちゃくちゃ良くて、ひかりがめっちゃ煽ってくれたおかげか、緊張もほぐれていい感じ。
試合前の円陣。この時点で気合は最高潮。
応援の熱いハイタッチで送り出されピッチへ。


前半。
ピッチに入ると、対岸の応援の選手達が熱い声援を送っているのが見える。鳥肌が立った。円陣のボルテージも最高潮。今日はきっと気持ちの入った試合ができるんだろうなぁとボンヤリと思っていたが、いざ試合が始まると確信に変わる。

こうがいつも通りボールを落ち着かせて、ドスが前線で起点になる。深井はちゃんとボール収まるし、だいじろうは縦横無尽にイキイキとプレーしてる。八田も今日はサボらず闘えてる。
横を見れば雨宮といつきは怯まず空中戦でも地上編でも相手を圧倒している。
誰一人としてサボってる奴はいなかったし、みんな闘っていた。
自分も緊張でもっと硬くなるかと思ってたけど、次第にみんなに引っ張られるように良くなってきた。
夏合宿くらいからほとんど同じメンバーで試合をしてきたからこそ、みんなの調子が分かる。
今日はみんな調子がいい。


でも、攻撃の最後の精度の部分とかサイド崩してからクロスの質・合わせ方がイマイチでゴールまで結びつかない。あぁ、こういうシーンよくビデミで話したなぁと思いつつ、ネットを揺らすことのないボールの行方を目で追う。

それでも、チャンスを作りつつ、守備も集中して相手のカウンターを防げてるし、悪くない、これはイケるぞ。そう思ってるうちに前半終了の笛がなる。

ハーフタイム。いつものB1の雰囲気と全然違う。
後半に向けて良い議論ができたと思うし、ベンチのメンバーも気持ちが入っているのが分かった。
何よりも勝ちたいという気持ちが伝わってきた。

後半から出るメンバーの顔を見渡す。
木田はいつも通り気合入ってる。頼りになる。森山も今日はリラックスできてるって言ってたし、ちょもは緊張してるけど大丈夫だろう。


後半。相手がメンバーも戦い方も少し変えてきた。
前線の長身の選手にいいロングボールが入るようになってきたし、競り合った後のボールも身体を投げ出してまで追ってくる。そして、何よりも自分たちのやりたいことが噛み合わない。
結果、相手に押し込まれる時間帯が続く。
それでも、雨宮が最後の最後で身体を張り、失点を許さない。本当に頼もしいDFになった。小声で暴言を吐いていた雨宮の姿はもうない。


なかなか前にボールを運べない時間が続く中、後半の中盤頃。相手の縦パスが自分のマッチアップのFWに入る。下地と俺で挟みに行くが、取りきれず、左サイドの奥にフリーの選手。カバーに行くが、距離が遠い、クロス上げられる。スライディングで身体投げ出すか、切り返し警戒してそのまま正対するか。一瞬逡巡したうちにDFとキーパーの間に低い良いクロスが入る。失点。
この失点シーンは一生忘れられない。

先制を許してからは、焦りや疲労もあってか、質の高いプレーが出来なくなる。試合終了間際にヘディングで二発叩き込まれ試合終了。0-3




国公立戦の優勝が掛かっていて、大好きなア式部員の声援の中、お世話になった人達にも見に来てもらえて、本当に勝ちたかった。



でも、今の自分達に出せるものを全て出し切っての敗北だったのも事実だ。

結果以上に自分の弱さをまざまざと見せつけられた試合だった。

相手が自分より10cmほど高いだけで悉く競り負ける。
下がりながらのヘディングはしっかり弾き返せない。
コーチングで他人を意図した通りに動かせない。
一対一の距離を後一歩詰められない。
ドリブルは下手くそだから試合終盤のチャンスもゴールに結びつけられない。
熱くなりすぎて冷静さを欠きがち。


TMやサタデーではうまくやれていたつもりでも、心の底から勝利を切望する試合では、不甲斐なさを嫌でも思い知らされる。もう1週間しかサッカー人生は残されていないのに。





今シーズン、自分はB1にずっといて、リーグ戦で試合に出ている自分を中々イメージできなくて、Bチームの選手達の規範となり闘うことが自分の出来ることだと思っていた。

そんな中、今年一年で自分比ですがとても上手くなれました。
頭を使って守れるようになったし、一つ一つのプレーの質も上がりました。

と思っていたけど、切に勝利を願う試合では、そんな自分の積み上げてきたものはまだまだ足りない部分があって。

こういう試合で発揮できる強さは、やっぱりリーグ戦のような試合でないと身につかない。
TMやサタデーにはない、空気感、熱量、独特な雰囲気があるから。


Bチームにいる選手。特に上級生。
やっぱりこういう試合に出ないと上手くなれない。引退を迎えて改めて強く強く思います。
Aで活躍する同期が増えていく中、自分は下級生に囲まれて何しているんだろう、次第に現実も見えてきてこのままリーグ戦に絡めず終わっていくのかな、そんな想いを抱えることも増えると思います。

そんなモヤモヤを抱えながらでも、上を目指して欲しい。
国公立戦ですらこんなに最高なんだから、リーグ戦でア式の代表として闘えたら、チームを一部に導くゴールを決められたら、そんなの言葉では言い表せない。
残された時間は少なくなってきていると思うけど、チームのためだけじゃなく、まずは自分のために貪欲に頑張ってほしい。



国公立戦決勝、本当に楽しくて、悔しかった。
こういう試合を4年間でもっとたくさんやりたかった。
でももうその機会は残されていないから、今年一緒に闘った後輩達に勝手ながらこの想いは託したい。

ゆうまが3バックを牽引し、ぐっさんは誰よりも熱く闘えるボランチに。だいじろうが前線で輝きを放ち、しゅんぺいがカットインから左足のシュートをぶち込む。八田はサボることのない勤勉な対人モンスターに。

そんな姿がリーグ戦のピッチで見れたら最高です。




最後に。

4年間多くのものをア式からもらいました。

最高の同期に何度も支えられました。
尊敬する先輩と可愛い後輩に出会いました。
多くの挫折と苦難と少しの成功を経て、大きく成長できました。


ここには書ききれないほどの多くのものをもらって、大好きなア式に何を返せたのか分からないし、後輩達を一部に導けなかった。
それでも、自分達の姿や言葉に影響を受けた後輩達が1部や関東のピッチで躍動をしている姿を見ることができれば、少しだけ自分達の4年間を肯定できるかもしれません。

他人任せ感がとんでもないですが、託します。



もちろん、俺たちも残された時間で多くのものを伝えます。
ラスト一週間、最高の4年生の姿を背中で言葉で見せ続けます。
ア式は良い意味でも悪い意味でも4年生のチームだから。
後輩達に多くのものを残して、この部を去れるように、最後までもがき続けます。





最近の出来事

・内定式でのお友達作り、難易度鬼すぎた。社会人になってもア式の皆様にはお世話になります。

・追いコンアンケート何らかの項目で一位取りたい。出来ればケチ部門以外で。

・追いコンで達のバイト先のえぐうま焼肉屋貸し切るメンツ募集中です。


#17 小杉直輝

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