2019年10月5日土曜日

「伝えたいこと」

伝えたいこと


リーグ戦は残り2試合。
小平の練習はもうない。
残る練習も3回だけ。
そしてなにより、同期の引退ブログを読むたびに引退が近いことを実感します。


この4年間、一部昇格で喜びを味わい、活動停止で苦しさを感じ、怪我と復帰を繰り返す中で悔しさと楽しさを感じてきました。

毎週末のカテゴリー発表には一喜一憂していたし、試合で点を取ったときは嬉しかったし、ビデミで集中砲火を食らうときは辛かった。

様々な経験をしたことは貴重な財産ですが、ア式という組織に属せたことや色々な考え方をする人達に出会えたことが最も貴重だったと思っています。


同期や先輩、後輩、トレーナーの方々、OBOGの方々、その他ア式に関わる全ての人を含めて様々な人と関わりア式で過ごす中で、サッカーの技術面だけでなく、人間としての成長もできたと思います。

凝り固まった考え方をする小心者の自分からは想像もつかないような、色んな考えやチームへの強い想いを持つ人たちがア式には多くいました。

スポンサー獲得を目指して大学や企業と話し合いをしたり。
他大学と連携を取りながら新たな定期戦を開催したり。
他の各ユニットも、見えないところでチームのための活動してくれていたり。
すぐに愚痴をこぼすあの中田が酉松会の細かい仕事をやっているなんて未だに信じられません。

これらの活動はア式が持つ「学生主体」という性質があるからこそ発展してきたものです。
部員一人一人の主体性を大事にして、良く言えば信頼、悪く言えば人任せで成り立っています。

だからこそお互いの関係性はとても大事で、「良い結果は良い関係性から生まれる」という価値観がア式では大切にされているのだと思います。

同じ目標に向かって一体感を持てる関係性こそが、喜怒哀楽を共有し励まし合い支え合って、苦しい時間も乗り越えて勝利や感動、熱狂させる試合を実現できる。そしてその関係性を築くためには、まずお互いがやるべきことをして信頼し合う必要がある。
僕はそう解釈しています。


どんな状況であれ、どんな立場であれ、個人個人がア式という組織にコミットする。
そこには1年生、4年生、プレイヤー、怪我人、マネージャー関係なく、部の一員としての行動が求められています。


では自分が4年生という最上級生になり、部の一員として何を貢献すればいいのか。

「体育会なんだしサッカー面で貢献しなきゃ意味がない」
よく言われることだし全くの正論ですが、リーグ戦にまだ関われてない人にとっては厳しい言葉です。かくいう僕もリーグ戦には一度も絡んでいないし、言われる度に耳が痛かった。都トーナメントではかろうじてベンチ入りしたくらいで、サッカーで残した結果なんてほぼないようなものです。

加えてこの一年間はずっと怪我でプレーもろくにできなかった。そんな悩んでいた自分に一つの答えをくれたのはア式の先輩の考え方でした。
雑用とかを積極的にする人が多い組織ほどそれは良い組織になる、という考え方が当時の自分にはスッと腑に落ちたのを覚えています。


サッカー面での貢献が第一なのはゆるぎませんが、それ以外での貢献も軽んじていいものではない。
ユニット活動も応援も、プレーに直接は関係ないけど、ア式になくてはならないものです。
関西遠征とかのミーティングが同じ班だった人は聞いたとは思いますが、「プレーはできなくても自分がチームのためになると思うことをやる」が怪我後の自分のテーマでした。

その表現の一つがボール拾いであったり、後輩とのコミュニケーションであったり、合宿中のB2の帯同であったり。それぞれは大したことない些細なことでも、練習の質や部内の関係性、雰囲気作りに少しでもプラスの影響があったとすれば、怪我の時期も無駄ではなかったと思えます。


一人一人ができることをして、部員全員でチームを作っていく。
部員の主体性を尊重する環境で、先導者になるような部員もいるア式だからこそできることだと今になって思います。

そのような組織にいれたことは誇りに思っているし、愛着もあるし、月並みですが後輩たちもア式という組織を好きになってほしいです。

そして来年は今年よりいいチームを見たいです。
来年以降も東京にいるので、OBとして試合を見に行きたいと思います。



最後に、この場を借りて感謝の言葉を。
ア式に入るきっかけをくれた2人、厳しい言葉も楽しい時間もくれた同期や先輩・後輩、ご支援やご声援をくださったOBOGの皆様、生活を支えてくれた家族に感謝しています。

残りの一週間、サッカーを楽しんで頑張ります。

4年間、ありがとうございました。



最近の出来事
・約10か月ぶりの試合復帰でした
・バイト先に新たに3名のア式部員が加わります。もうほぼア式です
・引退後の旅行が楽しみです


#16 渡邉友彬

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