2019年10月29日火曜日

「エースと主将とGMに囲まれて」





「エースと主将とGMに囲まれて」



ズルいというのか上手いというのか、絶妙な立ち位置で生かしてもらったと自分でも思う。

常に静観してるふりをしてたまに的確っぽいことを言い、何となくまずそうなときは寡黙を演出して乗り切る。

いつも学年を代表して汗水流してくれていた高山、右田、城所たち。それに対して自分はプレーやユニットで多大に貢献できた訳ではなく。

それでもリーグ戦の機会は頂いていて、ピッチ外では自分の好きなことをやらせてもらっていた。感謝と申し訳なさが入り混じった気持ちが未だにある。

後輩に対してもそう。話しかけにくそうでイジりがいもなくて、色々と気が利かない先輩だったはず。



こんな人間が今更あのときはーとか書いて強烈な感情を覚えさせる自信はないけど、せっかくのこの機会にそんな自分だからこその何かを残したい。

よく部活動やスポーツが社会の縮図として捉えられるのには納得できて、真に将来の糧となるような学びが沢山あった。

ちょっとかじっただけのような経験も多いけど、人よりほんの少しはア式の様々な側面を味わってこれた気はしてる。







半歩を積み重ねる。

入部当初は常に下のカテゴリで辛かった。だからこそ上武に呼ばれたときは涙が出るほど嬉しかった。遠いとか気にならないほどに。

一見効果的そうな手法に片っ端から飛びついてみたりもしたけど大抵目的化して終わってしまって。

そうじゃなくて「成長実感」に囚われず丁寧に積み上げられた当たり前こそが、その後のどんな練習にも利いてくるのだと思う。パワプロのセンス〇みたいに。



完全に余談だけど、ふと携帯ゲームのスタミナの概念について考えることがあった。

その値によってプレーできる回数が決まってたり、ステージによっては1プレーすらさせてもらえなかったり。

サッカーでも経験があるようなこと。スタミナって名づけ、上手くできてる。

何事もシンプルにスタミナって大事なんだなと。あるに越したことはないというか。

閑話休題。







思い通りやるには実力がいる。

吐きそうなほど緊張した学習院との練習試合は何もできずに絶望した。日大には90分ゲームを支配され続けた。

漫画みたいな表現をすると、勝負事を楽しんだり自己流を貫いたりって本当に難しい。普段とは違う障害が散在する公式戦みたいな場では特に。

少し話を広げるならばカテゴリ、環境、規則とかに対しても同じ。理不尽にも思える出来事に邪魔されて嫌になることが何度もあった。

学生主体で全員でとは言うけどそんな綺麗事だけじゃない部分だってある。

「この世のすべての不利益は当人の能力不足」って恐ろしいけど納得できたりもする。



じゃあどうするのって難しいけど結局やれることやるしかなくて。それでもそのやれることって前に思ってたより遥かに広いことには気づけた。

よく他大学と比べて技術がーとか言うけど、フィジカル、技術、IQとかってまだまだ余裕で伸ばせる領域だと思う。人間性とか性格とかじゃないんだから。

元々そういう人間性ありきみたいな複雑な話は分からないけど。

サッカーだけじゃなく他のスポーツや学問にも山ほど手掛かりは散らばってる。







9人目、10人目の働き。

今シーズンずっと頭にあったこと。

同級生の影響で駅伝を見ることが好きになった。

10区間の箱根駅伝ではもちろんエースと呼ばれる選手の活躍も大事だが、所謂10番目のような選手の走りも同じくらい重要らしい。

確かにここ最近の結果を見ても、ある区間であまり警戒されていなかった選手が差をつけ勝負を決めたとされることが多い。

突きつけられるような事実だった。

今シーズン自分みたいな選手のレベルがもっと高かったら、結果は全く違っていたのではないか。逆に相手との差になってしまっていたのではないか。

何度も不甲斐なく思った。

きっと1試合、2試合だけでいいのに。チームを勝たせられない。決して自分のやりたいことを優先して目立とうとしてた訳ではないけど。



よく最高学年の名前をとって〇〇さんのときのチームという風に言われる。

4年がチームを創るのは間違いではないんだろうけど、より正確には4年に〇〇がいて、3年に〇〇がいて、2年に、、、、ってときのチームってことなんだろう。

ありきたりだけど全員が本当にチームに影響してる。



昇格できなかった今年のチームに対して下の学年の人は思うことがあるはず。4年が良かれと思って行っていたことに対しても。

球際うんぬんって、あれだけ上手い明治が日本一になるために大切にしてることだったはず。見つめ直して欲しい。

ア式に長くいると何度も耳にするようなことが何個かある。伝統だったのならそれなりに意味があるんだろう。

全く聞き入れないのは論外だけど、盲目的になるのもおかしいと思う。

一応4年間やってきても最後までよく分からず腑に落ちなかったことだってある。

自分なりの解釈、意見とか言うとかっこいいけど、それにはまた実力が必要で。






毎日課題に取り組んで次の課題が出てきてっていう繰り返しだった。

もっと上手くなりたかったけど、ハギビスの想定外の一週間でも同じだったからそういうことなんだと思う。



これから先には公式戦ほど震えて痺れる体験はないだろう。すごく寂しく感じる。

いつも弱点を克服するような取り組みだったから、良く言えば器用、悪く言えば何もないみたいな選手になってしまったのは後悔。

あのときこうしてたらと思い残すことも多い。



それでも戦った選手にはとんでもなくスーパーな選手、指導者もいて、凄さが分かるようなレベルまでにはなれて良かった。

戦術的な部分に関しても。今後サッカーを見る上での財産になった。



間違いなく人間関係には恵まれてた。厳しいときにいつも支えになってもらった。

関わってくれた全ての人に感謝しています。

何度も飯に連れて行ってくれた先輩方、ありがとうございました。

今年の夏の合宿で話す機会があった後輩、みんながんばれ。








4年間同じチームでサッカーしたのは初めてなんだなとか振り返りつつ。








最近の出来事


起きたら練習終わってるから練習には行けない。
いつきすまん。モンハン飽きた。
ディスカバリーチャンネルのサバイバルが面白い


#60 大澤敦

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