2019年10月30日水曜日

「貫き通した四年間に胸を張れ」

「貫き通した四年間に胸を張れ」


最期のブログが回ってきました。最終節の後、最初の練習が七時半開始の体育館であろうと、ランの日も、練習試合にも行って、皆勤を続けていますが、引退はしています。練習に同期がいないのがちょっと寂しいです。
今年はブログを書く機会が少なかったので、書きたいことを気のすむまで書こうと思います。一つ目に自分の事、二つ目に後輩たちへ、三つ目に感謝の言葉を書いています。
割と長めなので読みたいところを読んでくれれば結構です。
痛々しい表現もあるかもしれませんが、許してください。

「ドリブラーとしての想い」
10/20に自分の大学サッカーが、そしてサッカーに捧げる日々が終了した。結果としては二部四位、一部昇格は果たせずに終わった。不思議と後悔はなかったし、出し切ったというのが正直な気持ちだった。
もちろん試合に負けたのにも、一部昇格が果たせなかったのにも悔しさはある。
だからといって、これ以上自分に出来たことがほかにあるかと言われれば正直ない。
今年のチームで右田や高山と同じほどチームの勝利に尽力したし、攻撃面で話をすれば、チーム1の自信がある。
前期は二部の誰よりもゴールを決めた。
チームで唯一の二桁得点を挙げた。
ある人は自分のことを「都学連屈指のストロングマシン」と称してくれた。

自分はどんな選手なのか?ストライカーなのか?ファイターなのか?
いいや違う「ドリブラー」だ。

「お前がボール持っていても対峙するDFは恐怖を感じないだろう。」
18年間のサッカー人生を通してこれほど屈辱的なことを言われた事はなかった。ドリブラーとしてのプライドがこの発言を許せなかった。自分のすべてを否定されていると感じた。
その試合でだって、数少ないボールタッチの中でチャンスを生み出したと思っている。

ドリブルの価値ってなんだ?
一対一を制して、局面打開をするだけではない。

ドリブルからゴール、サイドをぶち抜きクロスを上げアシスト、これが目に見える結果。

突破力を警戒され、他のマークが薄くなる事、結果に繋がらなくてもドリブルで仕掛け続けDFの足を削る事、ファンタジーを見せ応援を沸かせチームを勢いづける事、コーナーゲットやゲイン。それがまわりまわって、得点につながる、これが目に見えない結果。

チームにこれだけの価値をもたらしてきたと思っている。
今年は、相手に誰よりも警戒されDFの恐怖となりつづけた。
成蹊戦で決めたゴールは、たまたまであろうと崩れかけるチームを逆転へと導くドリブルだった。
試合では「七番、七番、、、」とマークされる存在に気づいたらなっていた。
振り返ってみれば、二部で優秀選手にだって選ばれた。

「城所は結局ワンタッチゴールが多い、あのドリブルに何の意味があるのか」

言わずともわかるだろう。
認めたくなければそれでも構わない。

どんな選手もドリブルで100%相手を抜いて、ゴールを決めれるわけではない。
ゴールがワンタッチであったとしても、自分のドリブルが無関係だったとは微塵も思わない。

城所という選手からドリブルをのぞいたら何も残らない。
パス、トラップ、シュート何をとっても得意とは言えない。
ただドリブルだけは誰にも負けない自信がある。
自分のドリブルならチームを救えると思ってきた。

試合に出るために、試合に勝つ為に、「前プレ」、「裏抜け」、「球際」、「空中戦」もした。
こっちの方が目立つことも多々あったと思う。
だからと言ってドリブルを追求し続けて、「ドリブルを以てしてチームを勝利に導く事」
自分の絶対的な軸は最後までぶれなかった。
だからこそ、悔いなく終わることが出来たんだと思う。

四年間で色んなことを言われ、経験した。

「打っても入らないなら、もう打たなくていい」
「なぜ交替されたかを気にしていること自体が、目に見えないものにとらわれている。」
夏トップで結果を残して、ほかの人が戻ってきたら2カテゴリー落ち。
怪我人が出てようやく自分の出番かと思いきや、違うポジションの人が代わりに出る。
自分のポジションで途中出場するのはなぜかいつもサイドバック。
昇格に何も貢献できなかった。
試合に出始めても、PK戦で負けるときは既に交代してベンチ。
同点になったのをただただベンチで見てるだけ。
部停になり、リーグ戦をする事さえ叶わなかった。
都選は辞退させられた。
東京Uでは、次元の違いを見せつけられた。
怪我のせいで、日大になすすべなく散っていくチームに声援しか送れなかった。

ア式で誰よりも悔しい思いを味わってきた。
それを全て、力に変えてきた。
誰よりも成長しようとした。
ア式で一番であろうとした。
誰にも文句を言わせない存在であろうとした。
目の前の壁を乗り越えるべくもがいてきた。

結果は、結果であり、受け止めなければならない。
全てを出し切ったけど、でもダメだった。
力及ばなかった、ただそれだけ。

やるだけやった。
貫き通す事が出来た。
自分の四年間に胸を張って言える。

ア式人生に一片の悔いなし


「後輩たちへ」
今シーズン自分の姿を見て何を感じてくれたでしょうか
何かしら伝わっていることがあれば嬉しいです。

円陣で一度も喋ったことがないので、思ってきたことを後輩たちに書きます。

良いチームを作るために。
具体的には3つの条件があると思っています。
「当たり前のことを当たり前にできること」

遅刻や荷物、思い当たることは沢山あると思います。
サッカーする以前の問題でつまずいているようだったら、信頼関係なんてうまれやしない。
当たり前の事をするのはそんなに難しい事じゃない。
もっと互いに厳しく接していいんじゃないかと思う。

「サッカーに関して飽くなき向上心を持つこと」

当たり前のことですが、サッカーは一人じゃ勝てません。
だれだれゲーなんて言ってたら行き詰まる時が必ずきます。
その年のエースを助けてやってほしい。
もっとギラギラしてほしい。
尖ってる人がいてもいい。
足元の技術、ウエイト、何でもいい成長できる部分は誰にでもあるはず。
それに対してもっと向き合ってほしい。
みんながそれをすれば、チームは強くなる。

「信頼関係」
よく言う良い結果はってのに繋がってくるやつです。
この部活には誰にでも居場所があります。
思う事を言っても一概に批判されることはありません。
心を開いてみんなと向き合ってみる事。
そして時にはけんかをすればいい。
けんかするってのは、お互いそれだけチームのことを思えてるわけだし、それを根に持って関係性が壊れてしまう事はない。
右田や下地とはよくぶつかった。相手を認め、出来るとわかってるから思ってる事をぶつけたくなる。場が凍る事もあった。
でもその五分後には普通に改善策を語り合える関係性だった。
信頼関係ってそんなにもろくない。

自分は後輩たちにとっては怖い先輩だったと思う。
時には理不尽を感じたこともあったと思う。
最期に直接伝えるのはこっぱずかしいので、数人に向けてメッセージを送ります。
頑張れとは言いません。想いが伝わればいいなって思います。

「ミロ」
エースになれよ。
お前は後輩で唯一ポジション奪われるかもって思った存在。
不器用だし、プレースタイルが故に周りから色々言われることもあったと思う。
ポテンシャルはみんな認めてる。
悩み、苦しみ、もがき、成長しろ。

「中田」
7番継いでくれてありがとう
亜細亜戦のハーフタイムでの「一万回のシザース」って発言、こいつすげわって思った。
お前はまだ伸びる。
小さいから苦労するだろう、チームを勝利に導くのは簡単なことじゃない、覚悟をもってチームを引っ張れ。

「林」
いつきのように、そして右田のようになれ。
日々の練習ではいつきの如く、部を盛り上げ、試合では右田の如く、チームのために身体をはれ。
はっきり言って、右田も林も足元に優れているわけではない。
でも右田は誰よりも信頼できるDFだった。誰よりも体を投げ出し、戦う姿に不安を感じた事はなかった。
簡単だけど、何より難しい事かもしれない。
お前の成長なくしてア式の成長なし。
一つ言っておくとすれば、日々の紅白戦で対面してたのは誰かと思い出せば良い。
少しの自信にはなるだろう。

「戸塚と櫛田」
最後(多分)に小言を言わせてください。
一対一、クロス、色んな要素でまだまだ足りない。
自己主張しろ、互いをもっと意識してバチバチにやりあえ。
互いに高め合い、大澤のようになれ。

「春平」
今のままじゃ全部中途半端。
心に秘めた思いがあるなら、それに向かって突き進め、決してぶれるな。
時には立ち止まることもあるだろう。
それでも妥協だけはするな、トライし続けろ。
たくさん悔しい想いをして、それをバネに大きくなれ。
時間がかかってもいい、這い上がってこい。

「江口」
怪我ををするのもドリブラーとして抜き切れていないから、悪質な接触も交わせばよい。
昔から俺はこう言われてきた。
独特なうまさを持ちながらまだまだ生かしきれてない。
怪我を言い訳にするな。もっと執着していい。
ドリブラーの道を進むならもっとこだわってみろ。

「瀬山、阿部ちゃん、木田、玲央」
瀬山のフィジカル、阿部ちゃんのボールコントロール、木田のガッツ、玲央の得点感覚。
それぞれに武器がある。でも足りない。
武器をさらに研ぎ澄ますのか、新しく何かを加えるのか。
ゴールはケチャップみたいなもの、決まらない時は決まらない。
FWとしてのエゴをもち、ゴールを狙え。
そうして奪った一つのゴールをきっかけに一段上のステージに上がれるはずだ。

「名徳、松田」
二人にはいろいろ要求してきた。
無理難題を押し付けてきたかもしれない。
出来ないと思っている奴には要求しないし、お前らはできなきゃいけないと思っている。
信頼されるボランチになれ、もっと闘え、もっと走れ、もっと飛べ。
考えろ、休むな、体張れ。
無様に足をつって後退したっていいじゃない。
頭抱えるより、無様なボロボロになってる姿の方がはるかにカッコいい。
やれるよな?てかやれ。

「皆川、戸田、佐川」
二部で戦ううえで必要なのは、戦える選手。
君たちはこっちより。
恐れず突っ込むことが出来るのは一種の才能。
球際、切り替え、運動量、誰よりも体現しろや。
上のカテゴリーにいる二人を蹴落としてやれ。

「雨宮、八田」
仲良しこよしで終わっていいの?
悔しい思いをしたくなければ変わらなきゃ、まだ可能性はある。
考えてサッカーしろ。口だけで終わるな。
雨宮はスピードを、八田は技術を補いうる何かを磨け。
スタメンにまで上り詰めれなくても、尾高のようにいざっていう時にア式を存在になる事は不可能じゃない。

「マネージャー」
君達は、何のためにア式にいる?
ピッチには立てないけれど共に戦う仲間としているはずだ。
だからこそ厳しく要求してきた、ビブの色ひとつ取ってもそう。
馴れ合いがしたいわけじゃない。
至らなければ要求する、それはお互い変わらない。
恵ちゃんやちゃそは戦友だった。
今年は色んな事を言われたと思う。
ズルズルいくか、それとも変われるか。自分たち次第。

「西山、健太、拓、北西、北畠」
特にねえや笑
一つだけ言うとするならば、「謙虚たれ」
これだけです。

名前が出ていないからと言って期待してないわけじゃない。
気づいたらポジションが被る人ばかりになってしまった。
他にも伝えたいことがある選手はたくさんいるけど、長くなりすぎるので、ここらへんで。


「感謝」
自分はサイドはやりませんだのかなり尖って入部してきたと思う。
雪かきをしてる時に先輩が遊んでたら平気で怒鳴るし。
試合中になれば「うるせえ、黙ってろ」と言い放つ。
なんで俺をださないの?って平気で言う。
こんなことだから万人に好かれてきたわけではないし、気に食わないと思って先輩もいたと思います。それでも多くの先輩たちはそれをこみで温かく接してくれた。
多くの先輩に可愛がってもらえたと思う。
ありがとうございました。

年中の時からサッカーを始めて18年間常にサッカーする自分の事をサポートしてくれた両親。試合の朝は何時であったとしてもトマトスパゲッティを作ってくれ、リーグ戦には毎試合来てくれた。この体は、毎日ちゃんとした飯を作ってくれていたからこそあると思います。
毎試合輝いていたわけではないし、立派な結果を残せたわけではない。満足してもらえたかはわからないけれど、おかげさまで18年間サッカーを続けられました。ありがとうございました。

最期に同期へ
みんな知っているかわからないが、自分は人に心を開かないし、信頼する事はあまりない。
それはまあ21年間の人生で形成されてきたものだから仕方がないものだった。
「かつてのように、なるかもしれない。」
「こいつらもサッカーの時だけのつながりだけになるのか、まあそれでもええわ。」
なんて入部したての頃は思ってた。

でも君たちは違った。
俺は決しておもしろい話が出来るわけじゃない。8割のサッカーの話と2割のしょうもない話しかできない。
遅刻はとんでもない厳しさで罰したし、
サッカーに関しては基本的にしょうもない煽りしかしてない。
それでも部活のことに関しては、言ってることを尊重して、より良い方向に進もうと努力してくれた。ぎりぎりだったとしても部室に滑り込んでくるようになった。
サッカーもそれぞれが、早く来たり残ったり、こっそり地元で努力してくれてた。

えげつないランを持ってくるし、しかも笑顔でフィジカル練をこなす中西
気持ち悪いくらい追いこんでたばたをやる森山
嘘つきで、嫌われてもおかしくないのに、なぜかみんなの人気者のドス
ちょっとおバカだけど、誰よりも頼りになった右田
ここぞっていう試合の時に必ず出てくるなんかもってる奇人、盟友尾高
話は100倍に盛るけど、常に輪の中心にいて、ランとか一緒にペース上げてくれちゃう下地
真面目で、うちに熱い想いを秘めてて、ア式の事めっちゃ考えてる恭平
俺とは絶対にサッカー感ずれてるし、試合中口論もしたけど、あほみたいに一緒にピッチを駆け回り、体験した事ないパスで未知なる領域を見してくれた高山
部外だと俺を超える陰キャラなのに、部活の時は誰よりも声出してチームのために動ける五樹
サッカーを人一倍楽しみ、ファンタジーを見せてくれるこう
無理だと思ってたはずなのに、なんか成蹊戦出てきてくれて、一緒に戦えた深井
実はア式で一番頼りになるちょも
小平で誰よりも土に汚れ、目の前で唯一のゴールを決めてくれた小杉
体力なくて全然走れないけど、死に欠けながらも必死にラントレやり続けたひかり
無理難題を聞いてくれ、今期俺の事を支え続けてくれた、最高のパートナー大澤
荷物にうるさい俺らのために動き続けてくれた恵ちゃん
毎度毎度7×2作ってくれたちゃそ

こんな奴らじゃなかった心なんか開かなかったし、むしろみんなに心を開かされた。
みんなに頼むぞって言われるから、死ぬ気でそれに応えようと思った。
練習して、飯食って、授業行って、バイトして、試合後にはしゃぶ葉行ったり飲んだりして、週のほとんどの時間を共有してもよいと思ってしまった。
一生ものの出会いと思えたのもみんなが初めてだった。

実は同期と試合に出たり同じグリッドで練習した回数が少なくてさみしいなって感じてたりもする。
でもみんなと多くの感情を共有できた。
どれだけみんなに与える事が出来たかはわからないけど、同期から色んな事を与えてもらった。
つまんない日は1日たりともなかった。

こんなありきたりな言葉でいいのかわからないけれど、
4年間ありがとう。みんなが同期で本当に良かった。

ア式を通していろんな経験をしてきた。
嬉しかった事、悔しかった事いろいろあった。
全てが自分を人として成長させてくれた。
サッカーを続けてきて本当に良かった。
最高に楽しかった。


最近の出来事
長くなりすぎた、まだ書き足らないけど期限が、、、
一人称統一難しかった。
今現役時代より忙しい。
約束は必ず守らせます。
親に食事ラインには入らなくいいの?って言われてさすがに焦った。
今週、健太から土日休暇をいただけたので満喫しようと思います。
早く大人になりたい今日この頃


#7 城所知希

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