2017年4月6日木曜日

『ポジティブシンキングは一種の思考停止であって、問題解決の手法ではない』

最近読んでいる本で印象に残ったフレーズのひとつ。考えても仕方ないものではなく、考えるべきものに思考のエネルギーを回すための手段。すなわちポジティブシンキングは単なる『気分転換用の道具』とのこと。

就活でパーソナリティを問われ、性格検査を受けさせられる。必ずと言っていいほど「前向きに物事を捉える」とかいう選択肢があって、僕は自信満々でこれを選んでいる。個人的にこれは長所だと思っているからだ。

自分は前向きというか、適当というか、自分の中に謎の自信があって、だいたいのことは上手くいくと思っている。最悪死ぬことはないし、生きていればそれなりに楽しくやっていける、そう思えば何となく気が楽になる。今までそこまで苦労したこともないし(受験を除く)本当に絶望的な状況に陥ったこともない。しかしこれは主観的な自分に対する評価であって、親とか友人などから見たら違った見え方があるのかもしれない。こういう考え方ができてしまう時点で本当に恵まれた環境でここまで生きてきたのだと感じるし、これから社会にでて苦労しそうだなーとか思って社会人生活が楽しみな反面ちょっと怖い。

話を戻すと、ポジティブシンキングとか前向きといったことについて。これを言い訳にしている自分がいるような気がする。

例えばなかなかBチームが試合に勝てないこと。自分はシーズンインからほぼずっとB1にいて、少しずつやりたいことが整理されて全体的に良くなっている実感はある。しかし相手が少し自分たちより上手だと攻め手がなくなるっていう点は変わっていない。このことについてどう考えるか。「少しずつ良くなっているから負けても前向きに今までの取り組みを続ける」というのが先週ぐらいまでの自分の考え。前向きだけど「なぜ勝てていないのか」「点が取れないのはなぜか」という視点が弱かった。言ってしまえば自分が点を取れてないし、アシストできている訳でもない。最上級生なのにこれでいいのか。シュート下手だな。とか。こういうことを突き詰めて考えだすと精神的に追い込まれてしまいそうで、無意識に「前向き思考」に逃げてしまっていたのではないか。前向きな姿勢と思考停止は確かに隣り合わせだな、と身に染みている。

別に前向きな姿勢を否定する訳ではないし、ポジティブシンキングができないとやってけない。サッカーを楽しむことは一番大切で、そのためには前向きさは絶対に必要。ただ思考停止した状態で先に進めなくなることは避けたい、その先に進むための手段としてポジティブシンキングを適切に使いたいと思う。もう自分たちには1年も残されていないし、無駄に思い悩んでいる時間はない。ならば吹っ切れてやれるだけのことをやろう、考えられるだけのことを考えよう。思考停止ではなく、前に進むために前向きな姿勢でいたい。


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道民が入部してほしい。
挨拶でクソ緊張してた白藤かわいい。
超低空飛行で3年決め。勝ち組です。


#11 田中才揮

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