2019年9月30日月曜日

「最後に思うこと」

「最後に思うこと」


まず四年間を簡単に振り返ると、ここア式で過ごした四年間は自分のサッカー人生において言えば最もレベルの高いものだったと言えます。小学校の地元のチームからサッカーを始め、中学でも同じく地元のチーム、高校では日比谷高校サッカー部、そして大学ではア式という流れでサッカーというものを経験してきました。経験してきたチームの中でも特にこのア式の四年間はサッカーの奥深さを考えさせられるものでした。


入部して今まで知らなかった多くのことを知りました。


たとえば、
ボールを止めるときは次のプレーにつながるところに置かなきゃいけないこと。



ただのインサイドのパスにもちゃんと滑るようなパスなど「質」があること。



パスを出したらすぐ新しいポジションに動かなきゃいけないこと。



相手が長いボールを蹴りそうなときはDFラインを下げるなど細かい調整が要ること。



後ろからのコーチングが重要なこと。



挙げていけばきりがないです。

今となってはどれも当たり前に言われることであるけれど(できているか否かはまた別の問題です)、少なくとも高校サッカーまで経験した時点での自分は知らなかったことでした。より正確に言えば知ってはいたかもしれないけれど、それを意識したり考える必要があるような水準・レベルではプレーしてきませんでした。


高校までの経歴がすごい人たちからすればなんてことないような当たり前のことも自分には新鮮で、一年のときは「止めて蹴る、止めて蹴る」とか言いながら練習後ドスとずっと対面パスをやっていた記憶もあります。そんなレベルでやっていたわけだから当然何も通用しませんでした。

「井の中の蛙大海を知らず」と言うけれど、高校時代は進学校の日比谷サッカー部という狭い井戸の中でサッカーをしていた自分がア式に来て、まだまだめちゃくちゃ浅瀬ではあるけれど、より広い海があることを知ったような。そんな四年間でした。(下地みたいなことを書いてしまいました。)


小学生のときから一生懸命練習して、たくさんボールを蹴ってきたからそれなりには球の扱いはできるし、どのプレイヤーも(※一部例外を除く)足元の技術にめちゃくちゃ差があるわけではないし、何ならボールを指の上でくるくる回せるのはたぶん自分くらいなもんでしょう。じゃあ部内においてどういう所でプレイヤーとしての差がつくかと言えば、しゅうやが練習後によく言うけれど、上に書いたような小さなこだわり一つ一つの積み重ねなんだと今更改めて思います。進学校などに行って高校まで大海を知る機会がなかったというのは仕方ないとしても、ここで知ることができると思うし、自分が十分にできた訳でもないけれど、こうした経験を積める環境の貴重さに気付いてほしいし、活かしてほしいなと願っています。



読んでる方には長くなって申し訳ないですが、最後の一年間についても少し書かせていただきます。



一つ上の先輩方が引退し、東京都トーナメント・新人戦が終わり冬オフが明け、いよいよ新チームの始動となったタイミングで、自分は四年目にして空いたところに入る形でA2に上げてもらえました。A2のほとんどを先輩が占めていたこともあり大きくメンバーが変わり、自分をはじめずっとBチームだったメンバーも多く、かなり弱体化したために、紅白戦後に右田あたりが「練習にならん」と言っているのも聞こえ大変につらかった記憶があります。

スタートがひどすぎたため、関西遠征など数多くの試合をし、慣れないカテゴリー、慣れないフォーメーションの中で皆で話し合って様々な形を試し、徐々に形になっていくのは本当に嬉しかったし楽しかったです。ちょうどその頃とんとんがTwitterでアタランタの343モデルの解説をしていて、めちゃくちゃ勉強になったのも懐かしいです。そんなこんなで紅白戦でもたまに勝てる日が出てきて、たかが紅白戦なのにどれほど嬉しかったことか。

この経験のなかで失敗というものがどれほど重要かというのが身に染みて実感できました。たくさんの形を試して、たくさん失敗こそしたけれど、それを次につなげてきたし一定程度の結果も出たのかなと。PDCAとか巷では言うけれど、一番大事なのは失敗を恐れずにまずやってみることだと思ったし、だからこそ多少なりとも発言権が増す最高学年になった身としては失敗やミスを頭ごなしに責めることだけは絶対にしないようにしようと決めていました。(たまに言ってしまったこともあると思います。ごめんなさい。)当然適当なミスや次につなげない姿勢は断罪されてしかるべきですが、そうではなく何かを改善しようとしたミスはむしろ歓迎されるべきというスタンスで、ちまちまそんな考え方を発信しながら一年間やってきたつもりです。それは甘えだろうとか人により考えは違うだろうけれど、いい意味でのびのびとチャレンジできればいいのかなと思ってきました。誤解して欲しくないのは決して適当とは異なるということです。少しでも伝わっていたら幸いです。そんな一年間でした。

最後に。
四年間のうちほとんどずっとB2かギリB1くらいでサッカーをしてきました。それでもここまでで二試合くらいチャンスがあり、ちょろっとリーグ戦にも出られました。森山も書いていたようにチャンスは必ずあると思います。来年、再来年、三年後とかに今のBチームの人が試合に出ていたら嬉しいなと思っています。


最近の出来事

明日から増税です。。。

#6 尾高洸祐

2019年9月27日金曜日

「苦しまずして栄光なし」

「苦しまずして栄光なし」

 ついに引退する時が迫ってきました。実感ゼロです。入学前に高校の先輩であるたっつぁんに連れられ行った昭島が昨日のことのように思い出せます。この4年間というよりもサッカーをずっと続けてきて感じていたことは、基本的には辛くて苦しかったということです。人にそういう姿は見せないから意外だと思う人も多いかもしれません。毎回目標を持ってサッカーに取り組んできましたが、なかなか上手くいかず悔しい思いをしてきました。怪我も多く周りが活躍しているのを見て焦りを感じていました。それでもチャンスというものはやってくるもので、自分の場合は新人戦と東京都トーナメント。このチャンスを掴んで常に試合で活躍する選手になろうと意気込みました。しかし掴めず、告知ムービーにも出たのにその週の試合に出られませんでした。かなり悔しかったですが、自分のサッカー人生を振り返るとこの悔しさという感情がサッカーをやる上でのモチベーションであり原動力となっていましました。上のカテゴリーのあいつに負けたくない、この前の試合では抜かれまくったから、練習から目の前の敵に絶対負けず、次の試合で絶対に勝つといったことをいつも考えてました。そのようなことを考えていれば、家が遠く早起きし、始発の電車で練習に行くことなど全く辛くは無かったです。水曜日にバイトをするのはナンセンスとよく言われましたが、次の日がオフで万全の状態で練習に臨むためにベストの選択だと考えたためであって、その選択に全くの後悔はありません。全ては大好きなサッカーを悔しいままで終わらせず、サッカーに情熱を注ぐと入部時に決めたからです。こうした取り組みは悔しさといった感情が無ければ行えず、下手くそな自分にはチャンスすらやってこなかったでしょう。今、試合に出られず悔しい思いをしている人はいると思います。とことん苦しんでください。しかし、自分を信じてやり続ければチャンスはやってきます。それを掴めるかは自分の取り組み次第です。来年以降OBとしてみんながチャンスを掴んでいる姿を楽しみにしてます。


 ア式では 悔しく、苦しいことがほとんどでしたが、楽しかったことや嬉しかったこともたくさんありました。どんなにしんどくても、誰よりも声を出して走り回る塩月さんを見れば元気100倍になり、試合がとても楽しく感じられます。やっぱりサッカーを楽しむことが一番大事です。あとは南多摩駅から郷土までの道までの先輩マネージャーさんたちが僕のしょうもない話を聞いてくれたこと。新小平駅から小平までは戸塚とかがよく聞いてくれました。去年の合宿でたずー、深井、林、澤根と地獄のような筋トレをしたこと。去年はほとんどの時期は怪我をしていたので岡さんの格好のおもちゃになり、多少の辛さはありましたがチームの雰囲気作りに貢献したこと。最近では瀬山の中古車で南武線のみんなと帰ること、ドスと一対一をすることが楽しいです。そして、同期といる時間が一番楽しい時間でした。無駄に男気したり、武や満腹楼でご飯食べたりする時間はかけがえのないものでした。


 ア式という組織は、プレイヤーマネージャー関係なく部員全員が一部昇格という目標に向かうなかで、それぞれが試行錯誤し、一生懸命になれる環境が大好きであり、自分にはとても居心地がいい環境でした。このような環境、そして人生で間違いなく最も濃密な4年間を与えてくださったOBや先輩の方々、同期や後輩、そして家族に感謝したいと思います。


まだ少しア式での時間は残されているので、自分らしくもがき苦しみながら取り組んでいきます。そして、最後まで残りのリーグ戦3試合を全員で駆け抜けていきましょう!



最近の出来事


・皆さんご存知の通り引退後の予定がバイトしかありません。呼ばれたらすぐに駆けつけるので、誰か何でもいいので誘ってください。 
・この前、岡さん見たら冷や汗かきました。
・イギリスでプレミアの試合を観戦したい人募集中です。
・部室のスラムの番人が雨宮になることが不安で仕方ありません。


#3 森山裕理

2019年9月16日月曜日

「メモ」



1.櫛田からの質問の回答
追いコン班は4年どす、森山さん、2年佐川、1年東明がいいです。とりあえず4年生2人の班になりたいです。佐川と東明は先輩に遠慮なくお金を使わせそうだからです。


2.「メモ」



118今シーズン目標、9試合ベンチ入り2試合出場

ぼくはサッカーについて何か感じたりただ漠然と思ったことをiPhoneのメモ機能に残すようにしています。まだ復帰さえできてなかった時期にどこから29という数字が出てきたかは不明ですが、、、



519試合出場とかベンチ入りは正直運。同じポジションの人が怪我したり、極端に調子が悪かったり、何かやらかしたりでベンチに入ることもある。でも結局それは自分の実力が上がったわけではないし、それで一喜一憂してたら長期的に試合に出続けられるわけがない。
今後の目標、今シーズンの最終節で圧倒的な活躍をして勝利に貢献する。

616日の日大文理戦でリーグ戦に初出場しました。落とせない試合の中緊迫した展開で、怪我した選手との交代で出場。完全に運。自分が監督だったら絶対に出さない展開。緊張して応援もほとんど聞こえなかったけど、短い時間だったこともありなんとか終えました。

戸塚のブログとかぶりますが、日文戦を終えて、試合出場が究極の目標になったらあっけなく終わってしまうという思いは強くなりました。今リーグ戦に出てる人は自分よりも圧倒的に上手くて強いし、意識も高いです。その人たちは確実に試合出場を目標にしてないし、多分リーグ戦で何点決めるとか、最優秀選手になるとか、そういう考えをもって日々取り組んでいるんじゃないかと思います。だったら差は広がり続けるだけだし、一生追いつけません。



617最終節で活躍する。まずは地に足をつけて、A2で突き抜ける。

今となっては最終節なんて悠長なこと言ってられなかったとほんとに強く思います。足引っ張り続けて申し訳なさしかないです。少しでも早くチームに貢献しないといけないです。

3.最近の出来事
・戸塚とほぼ同じ内容だけどパクってないです。思ったこと一緒なんだなあと思いました。
・温泉行きたい

#57 林遼太朗

2019年9月14日土曜日

「リーグ戦」


阿部ちゃんの質問への回答

もしキウンクエ蔵前に引っ越すとしたら、何階に住みたいですか?理由もつけてお願いします。
→1階は児島佳世が、3階は尾野ちゃんが、4階は榎本さんが、5階は赤池がいるので2階がいいです。ただ、2階には浮田家の3人に加えビザの切れた違法在日外国人が死ぬ程いて、シンプルに人口が多いのがいやです。イクバルとは仲良くなれそうです。



リーグ戦

   8月初め、チャンスが訪れた。同じ右WBの選手が何人か怪我をしていたこともあり商工戦にスタメンで出られることになった。春季リーグが始まってからは主にA2でサタデーリーグなどに出してもらいながらも、A2の周りのメンバーがリーグ戦のベンチ入りをする中で自分は1試合もベンチ入りすることなくリーグ前半戦を終え、正直悔しさが残っていた。そんな自分にとってリーグ戦中断期間にトップで試合に出られることはこの上なく嬉しいことだった。リーグ戦ではないが、商工戦。ここで爪痕を残せば後期リーグにも絡めるかもしれない。そうして意気込んで挑んだ商工戦。試合当日、「あれ、お前応援なのになんでスパイク履いてんの!?」というようなジャンルのイジりをアップの段階で5~6人から受けたのを覚えている。緊張して気の利いた返しなんてしてないと思う。しかし序盤、自分のミスからまさかの失点。最悪だ。高校の時とか、去年岡さんに試合中怒られてからミスが止まらなくなった時みたいにこの試合もこのまま死人のプレーをしてしまうのか。実際、そうなりかけた。決定的なミスはそれだけだったけど消極的なプレーを選択したりもした。でも、前半の給水タイム、ベンチから遠いサイドだった僕と右さんはベンチではなく逆サイドの東工大無限紙コップ置きポカリゾーンで一緒に飲んだ。その時、失点のことを謝ると右さんは、「そもそも上手いプレーなんてお前に期待してないから気にすんな」的なことを言ってくれた。それで開き直った。おれはこの中ではミスした時の意外度が1番低いんだからといつもの回りくどい思考を働かせその後の試合に集中した。その後押し込んだ展開の中で得意のクロスを上げるチャンスを数回貰い、何とか同点弾をアシストできた。ミスした後だから手放しには喜べなかったけど周りの人達が喜んでくれて、めちゃ嬉しかった。終わってみれば7-1の大勝。その中のたった1点に絡んだだけだけど、やっぱり嬉しかった。商工戦の後の受験生相談で西高の後輩に死ぬ程先輩面してた、よな?けんし、


   そこから夏本番、自分は下手くそながらも何とかトップチームにしがみついた。夏の中断期間だけの人数合わせなんて嫌だった。合宿を含めた夏の期間を経て、何となくトップの人に受け入れられて来た気がした。(なんでお前ここにいんの?系イジりは続いたけど。てか、尚も続いてるけど)そして秋季リーグ第1節、対玉川戦。リーグ戦では初めてメンバー入りした。めっちゃ嬉しかったけど、出るかもしれないと考えると今までの緊張感とは違った。後半早速、出番は来た。味方の選手が怪我をして、名前を呼ばれた。緊張し過ぎてたのか、あんまり出場シーンは覚えてない。応援席からカモンカモン言われたのだけ覚えてる。記録的には40分くらい出たらしいが、体感時間はもっと短かった。やばい取られ方もしたし、いいプレーをした訳でもないし、何より負けてる試合に投入されて大した変化をもたらせられなかったんだからまだまだダメダメだ。そんでもハイレベルな舞台でプレーするのは嬉しかった。自分では良いプレーと思っても周りからしたら当たり前のプレー。自分では普通だと思っても周りからしたら悪いファーストタッチ。とにかくトップは求められるレベルが高い。そのレベルでサッカーできるのが誇らしかった。色んな感情を抱いて、充実した40分だった。ただ、ここまでは初出場の思い出。こっからは現実を見て、少なからず顕著だったギャップを埋めないといけない。もっともっと頑張りたい。試合に出て、試合に勝ちたい。



  

最近の出来事


・阿部家であなたの番です見返す会やって今度こういうドラマあったら考察YouTuberなりたいって思った。
・メジャー全部見返した。ロードオブメジャーと大友康平のオープニング曲がだいぶいい。
FC草野球の打順考えた。草野球チームと試合することが目標だけどよく考えたらそんなに甘くない。


林さんへの質問

林さんの追いコンの理想のメンバーを教えてください。(各学年1人ずつ、1学年だけ2OKで)


#20  櫛田潤

2019年9月12日木曜日

「自分じゃない感じ」

中田さんからの質問への回答

僕は部屋の片付けが苦手なのですが、あべちゃんちは綺麗なので、整理整頓のコツを教えてください。


ズバリ整理整頓のコツは「まいやんのモノマネ」をすることです。
以前に何かの記事で読んだのですが、まいやんは家を出発する前に、洗濯、掃除、食器洗いなどの家事を済ませるそうです。単純な僕はすぐに真似をしてみたところ、朝から清々しい気分で家を出発でき、何となく一日がハッピーになりました。
毎日は厳しいですが、大事な試合の前などおすすめなのでぜひ試してみてくださいね!



「自分じゃない感じ」 


今回のブログのテーマは「初出場」ということで、僕がア式に入ってから初めてリーグ戦に出場したときの記憶について書いていきたいと思います。また後半では、今の自分がリーグ戦について何を考えているのか、どうしていきたいかについて触れていこうと思います。


僕のリーグ戦初出場は、2018916日の第14vs山梨大学、一橋4-1リードの後半26分でした。3試合目のベンチ入りなので試合展開によっては出れるかもと思いながら家を出発します。


行きの電車で西山さんの初出場のときの話を聞き、イメトレはバッチリ。試合前にキドさんから「そろそろ出るっしょ」と言われ、やっぱ今日出れるのかと思いながらウォーミングアップを開始します。しかしここでトラブル発生。試合前ミーティングのユニフォームチェックで僕が愛用している長袖アンダーが使用不可の判定。これがリーグ戦の洗礼かと思いながら慣れない半袖でベンチから試合を眺めます。


前半は2-0で折り返し、後半になるとリードも広がって一橋は3人を途中交代。しかしまだ自分の名前は呼ばれません。残り2枠で自分は呼ばれるのか?残りのメンツ的に無理じゃね?と思ったその瞬間、ぼっしーさんに「阿部!」と呼ばれます。え?ぼっしーさん俺の名前知ってたんだ!っていう驚きを抑えつつ、一気にアップを上げます。


しかしここからものすごい緊張が僕を襲いました。ダッシュしようとしても全身に力が入らない感じ。自分じゃない誰かに体を乗っ取られたかのような感覚を覚えました。結局この極度の緊張は名前を呼ばれてから試合に出るまでの一時的なものだったので試合中は全く問題なかったのですが、あの時は本当に不安でした。


そしてついに名徳さんに代わって途中出場です。優しい先輩たちが優しく声をかけてくれます。自由にやっていいぞ。思いっきりやってこい。ポジティブな声かけばかりです。相手もバテ気味でリードも3点。理想的な展開でのリーグ戦デビューに心が躍りました。


出場から2分ほどでファーストタッチ。ボールに触れてよかったという安心感に包まれて迎えた後半29分。奇跡が起こります。


やまけんさんが中西さんにサイドチェンジ。僕はとりあえずふらっと中にポジショニング。中西さんから綺麗な横スピンのかかった美しい軌道のクロスボールが入ってきます。キドさんのオラつきが相手ディフェンダーを3人くらい引き寄せ、僕はどフリー。ファーで待っていた僕のもとにボールが近づいてきて、迷わず頭でシュート。キーパーの位置もゴールの位置も全く見てないですが奇跡的に良いコースに飛んでゴールイン。


出場からたった3分でゴールです。興奮しすぎて頭がおかしくなりました。興奮のあまり周りが全く見えず、しばらくの間クロスを上げたのは中西さんではなくキドさんだと思ってたくらいです。正樹さんにユニフォームを引っ張られ、50人近くの部員が待ち構える応援ゾーンに飛び込みます。最高です。ほんとに最高です。一生忘れない瞬間だと思います。


点を決めたあとはマリオでスターを取ったときの無敵状態のような感覚で、のびのびとプレーできたのを覚えています。得点の喜びが大きすぎて細かいプレーまでは思い出せませんが、幸せな時間でした。



これが僕のリーグ戦初出場の記憶です。初出場初ゴールの経験は非常に良い経験だったと思いますが、この試合での出場は本当の意味でリーグ戦に出場したとは言いにくいものだと後から気づきました。


リーグ戦において、このような余裕ムードの展開というのは稀なもので、大部分を占めるのは1点を争う一進一退の攻防戦です。そういった意味では、リーグ戦の厳しさ、難しさを実感した今年の開幕戦が僕にとってのデビュー戦です。


プレスが速くてなかなか自由にプレーができないし、自分のやりたいプレーは簡単にはやらせてもらえません。リーグ戦で活躍するにはこのスピード感に慣れて余裕を持った選択ができるようになる必要があると感じました。


ここまで10試合ほどに出場し、徐々に慣れてきた部分もあると思いますが、まだ十分とは言いがたい状況です。しかし弱音を吐いても仕方がないので限られた出場時間でいかにしてチームの勝利に貢献するかを考えるしかありません。


理想は苦しい試合展開での起死回生決勝ゴールですが、そんな簡単にはできないことだと分かっているので、一瞬のチャンスを見落とさないよう貪欲に大切にプレーしたいと思います。


そして初出場のときに味わったゴールの後のあの喜びを、最高の瞬間を、一回でも多く作り出せるように全力を捧げます。


最近の出来事

・まいやんのクックパッド配信にハマり中
・あな番の無い日曜日に耐えられるか不安
・神宮ポニテいくちゃん最高でした


くっしーへの質問

もしキウンクエ蔵前に引っ越すとしたら、何階に住みたいですか?理由もつけてお願いします。


#25 阿部海斗

2019年9月11日水曜日

「自立した選手」

1.北畠の質問への回答


 北畠はキーパーということで、瞬発力、ジャンプ力が絶対的に必要だと思います。なので下半身のプライオメトリクストレーニングに取り組んでみたらどうでしょうか。派手ではありませんが確実に効果があります。



2.「自律した選手」


  1,2年生の間ベンチを温めてきた。正しく言えば応援席でダラダラ過ごしていた。高校まで強豪チームでスタメンだったことを鼻にかけてつまらないプライドだけを守ろうとしていた。今はプライドなんて捨てたかといえばそんなことはない。今だって、自分はインハイだって出られるレベルの選手だったと思うし、自分の強さを信じている。だからこそ、リーグデビューであった5/12の成蹊戦は華々しかったと今更振り返ることがすごく嫌だ。本当は初出場なんていうお題目のもとでブログを書きたくない。512はいい思い出だけど、それに寄りかかることはそれまでの自分に失礼だと思う。その先を見越して努力してきた自分に対して。


 でも一応、5/12を振り返ってみる。思えば関西遠征ごろから体のキレが上がってきたのを感じていて、リーグが始まる頃の自分のフィジカルコンディションは最高だった。仕掛ければ抜けたし、フリーキックも全部入る気がした。第1節、ベンチ入りすら叶わなかった時はこれでもまだ足りないのかと思い情けなくなった。しかしその翌週のサタデー学習で活躍し、成蹊戦のスタメンに入ることができた。高山さんが怪我をしたところを埋める形ではあったけれど、自分で勝ち取ったものだと思ったし、そんな形で高山さん、右さんたちが自分をふつうに迎え入れてくれたことが嬉しかった。1,2年の俺ではありえないことだと思った。前日夜は死ぬほど緊張したけど、当日は「成蹊を叩きのめしてやる」としか考えていなかった。試合中もその気持ちは持続し体の調子も相まって1得点さえあげる活躍ができた。試合が終わった後は率直に嬉しかったし、この形でずっとサッカーをしたいと思っていた。スタメンでずっとア式に勝利をもたらしたいと思っていた。


 こうして振り返った時に、今自分の中にある思いは「悔しい」だ。結局、高山さんが復帰したらスタメンは外れたし、当然リーグの出場時間も減った。途中出場が続く中「早く出して欲しい」とベンチで歯がゆい思いをしながら、最近リーグを過ごしている。時々、「中田といえば前期成蹊だろ」みたいなことを言われる。こうした現状から、その言葉は心に刺さる。


 少し話が変わるが、中学時代、とても怖い監督に「自律した選手になれ」と繰り返し言われた。意味合いとしては自分で考えて行動できる、監督がいなくても自分でチームを律することができる選手になれ、ということだ。自分はこのことを常に意識してきた。1,2年の間確かにサボっているような時期もあったことは認めるけれど、それでもウェイトも食事管理もやめなかったのはそれを守ったからとも言える。(正当化するつもりはありません)体のキレが下がって、思うように速度が出ず、自分でも不調だと感じる今、自分は自律できているのだろうか。こんな状態になるまで、ウェイトのメニューを変えず、バイトの時間も増やした自分は少なくともサッカーにおいて自律できていなかったはずだ。こうして自省するとき、過去の自分に対して本当に申し訳なくなる。だから、これからは再び、自分を見失わず、自信ある、自律した選手でありたい。体のキレを戻し、万全の状態でリーグ戦のピッチに立てるようになりたい。今後、ますます自分を律することを自分に約束したい。


 明るい初出場を振り返るはずの場で主に自省をする内容になったのはおかしなことだとは思うが、自分の気持ちを言葉にして整理したいと思い、このような内容にした。厳しい目で今後の自分を見ていてもらいたい。何度でも成蹊戦のような熱狂を繰り返すと誓う。



3.最近の出来事

・ウェイトのメニューとかやり方変えたら体のキレ戻ってきました。心配して損しました。
・【悲報】一人称ワイ、バイト先で炸裂
・【朗報】一橋のマグワイヤーニキ、バイト始める



4.あべちゃんへの質問


僕は整理整頓が苦手なのですが、阿部ちゃんちはすごく綺麗でした。整理整頓のコツとかありますか?


#39 中田裕之

2019年9月10日火曜日

「キーパーって難しい」

1.戸塚の質問への回答

最近は交代浴にはまってます。先週は3回交代浴しました。しすぎで効果が分からなくなってきました。でも多分効果はあるからア式の人みんなやってほしい。

2.「キーパーって難しい」


 リーグ戦にちゃんと出場したのは、後期の玉川戦が初めてだった。入った時からリーグ戦にスタメンで出るのが1つの目標だったから、それを達成できたのは良かった。8月あたりからトップの試合で出る機会があり、これはもしかしたらリーグ戦も出れるかなという気持ちでいた。直前までどうなるかは分からなかったが、自分の中では勝手に準備をしていた。


玉川が強い相手だというのは前期の試合を見ていても分かっていたから、厳しい試合展開になると予想していた。前半早い時間に失点し、右さんが取り返してくれたものの、後半もまた早い時間に失点。そのまま1-2で負け。シンプルに悔しかった。当然のことながら、失点をするというのはキーパーにとって1番精神的にダメージのあることで、例え他でいいプレーができたとしても全てが無駄になってしまう。失点をしてる以上は、キーパーにも何かしらの責任があるわけで、一つ一つ反省をしなくてはならない。難しいポジジョンだとつくづく実感している。これを書いている時点で4試合7失点。もっと減らさなくてはならない。


このままリーグ戦に出続けたいし、あいつならなんとかしてくれるとみんなが思ってくれる存在になりたい。その前に、もっと上手くなりたい。その気持ちは日々強まってきている。グラウンドも時間も限られているからこそ、普段の練習の質や強度をもっと上げなければ、一つ上のレベルにはいけない。やらなければいけないことは多いが、地道に頑張るしかない。気持ちがあればなんとかなる。



3.最近の出来事

・誕生日5月なのに奢ってないからと無理やりおごらされた。ア式怖い。
・下半身細い。鍛えたい。


4.中田さんへの質問

中田さんといえばジムに行っているイメージがありますが、何かオススメのメニューありませんか?

#31 北畠大暉

2019年9月8日日曜日

「結局、実力」

1. 皆川の質問への回答

前髪を自分で切ったの誰にもバレなかったんですけど、最近何かして誰にも気づかれなかったことを教えてください。
兄貴の髭剃りでいろんな毛を処理しましたが未だにバレてないです。



2.「結局、実力」


通用しない。第6節朝鮮大学戦、率直にそう感じた。互いに開幕4連勝で迎えた2チームによる、前期リーグ最大の山場とも言える試合。就活の4年生の穴を埋める形で初出場した。相手のキーマンとのマッチアップだということもわかっていたし、彼の特性も十分に研究したつもりでいた。できるだけの準備も十分にしたはず。緊張はしたけど、雰囲気に飲まれていたわけでもない。それでもダメだった。自分のやりたいプレーなんて1つもできなかったし、相手に精一杯ついていくだけで時間が過ぎていってしまった。結果としては0-3の完敗でシーズン初黒星。自分がチームの勢いを殺してしまった気がして苦しかったのを今でもよく覚えている。


でも、悔しかったかと聞かれれば、正直、悔しくはなかった。同じく途中交代させられた松田さんが半泣きになりながら悔しがっていたのを見て、共感することができなかった。悔しいと思えるレベルにもなかった、というべきかもしれない。試合前のなんとなくできるんじゃないかっていう淡い期待が、あまりにもはっきりと否定されたから、逆に少し清々しい気持ちにすらなった。実力が足りない。結局、ただそれだけのこと。


リーグ戦の応援席にいると、もしかすると自分でも少しは通用するんじゃないかと思う瞬間が、誰しもあると思う。ここから自分が途中出場したらワンチャン点決められるんじゃないかとか、自分がマッチアップすれば止められるんじゃないか、とか。でも実際のリーグは違う。そんなに甘くない。自分の実力以上のものが出ることなんてないし、ミラクルも起きない。自分たちより遥かにうまいA1の人たちが必死で準備して、必死で戦って、それでも負けるくらいだし。


だから、まだリーグ戦にまだ出場していない人には初出場を目標にして欲しくないと思う。リーグ戦で活躍する実力をつけること。それを目指して、日々の練習に取り組んでほしい。毎週のカテゴリーとかプレーに一喜一憂するのもいいけど、もっと長期的な視点での成長を考えないと、出場したところで自分みたいに何もできずに終わってしまうから。
前期リーグ戦で一番感動した瞬間は、間違いなく第2節の成蹊戦、中田さんのPKだった。12年で全くと言っていいほどリーグ戦に絡めなかった中田さんが、A2であれだけ活躍しながらもメンバー入りすらできなかった中田さんが、ピッチ上で躍動していた。不遇だった時期でも、中田さんはウエイトを欠かさず、食事管理を徹底し、居残り練習もしていた。だからこその活躍だった。普通なら途中で腐ってもおかしくない。でも、とにかく継続して実力をつけたからこそ、初めて出場するリーグ戦で、成蹊が相手でも十分に渡り合うことができた。(実際は多少腐っていた時期もありましたが。)そして、その努力を誰もが知っていたからこそ、あのPKが決まった瞬間のチームの熱気は格別だったのだと思う。



リーグ戦初出場はもう終わってしまった。次はリーグ戦で初めて活躍したい。現状、そのための実力はまだまだ足りない。リーグ戦で活躍する日がいつになるかはわからないし、もしかしたらその日が来ずに引退するかもしれない。でも、もしその日が来るなら、それは何事にも代え難い喜びに違いないと思う。その最高の瞬間が必ず来ることを信じて、日々の練習に全力で取り組んでいきたい。




3.最近の出来事


・阿部ちゃんがいつになったらいくちゃん離れできるか心配になってきた
・皆川は荷物集合遅れまくる問題児だからどうにかした方がいい(マジ)
・そろそろ澤根飯開きましょう



4.北畠への質問


最近のご自身のオフザピッチ事情をお聞かせください。


#44 戸塚陵介