2018年9月26日水曜日

「サッカーを楽しむ」

自分のことばかり書いたブログになってしまいました。何か少しでも思うところがあれば嬉しいです。
長いので時間がある時に読んでください。

「サッカーを誰よりも好きでいる、どんな時でも楽しみ抜く、それをこのチームで一番体現する選手になる」

自分がシーズンに入る前に思い描いた理想の選手像。"サッカーを楽しむ"という事は、自分のサッカー人生の根底にある考え方で、サッカーが誰よりも好きで心の底から楽しんだ選手が、誰よりもたくさんボールに触って、1番サッカーが上手くなれる、活躍できる、しなきゃいけない、という多少馬鹿げた綺麗事のような、意地のような、そんな信念で今までずっとサッカーを続けてきた。そんな甘えた考えじゃ勝てないだろって思う人も恐らくいるとは思う。それはそれで間違っていないのだろうし、考え方は人それぞれだけど、少なくともこれが自分が1番大切にしてきた価値観だし、サッカーを続けてこれたのも、サッカーが本当に大好きだったからなのは間違いない。

楽しい瞬間ってたくさんあると思うけど、例えば、ボールを足元に止める瞬間、パスが繋がる瞬間、何万回と繰り返した技術が試合の一瞬に発揮される瞬間、考えて動いたプレーが想像通りにハマる瞬間、そんな時にパッと面白いプレーのアイディアが浮かぶ瞬間、そのイメージが味方と繋がる瞬間、ネットが揺れる瞬間、とか。挙げ始めたらキリがないけど、人それぞれ何かしら思い当たるものがあると思う。

だからといって、自分はずっとサッカー続けてきた中で楽しい事ばかりだったわけではない。幼小中高大とサッカーやってきて、コンプレックスばかり感じてた気がするし、苦しい事もすごく多かった気がする。

その中でも特にこの4年間。
同期がリーグ戦やIリーグとかA2の練習試合とか紅白戦出る中、一度たりともA2に絡む事すらなかった1年の時とか、2年になってようやくリーグ戦に出れた直後に鼻骨骨折と肉離れで前期を棒に振った時、何もできなかった秋季上智戦、全く勝てなかった新人戦期間とか、今でもたまに失点シーンがフラッシュバックする3年の時のIL関東学院とか。今年の序盤戦も、チームが勝てなくて、自分も試合に出れなくて、チームの力になれないのが本当に苦しくて不甲斐なかった。

でも、こんなの言うまでもないことだけど、サッカーやってて思うのは、苦しみ抜いた先に楽しさとかってあるのかなという事。こんな事、サッカーに限らず、本気で何か物事に取り組めば当たり前なのかもしれないけど。本当にサッカーを楽しむには、苦しい事はたくさんあるし、必要な事は山ほどある。

技術がなければ、
フィジカルがなければ、
頭を使えなければ、
走れなければ、
思い通りにプレーできなければ、
味方と連携できなければ、
目の前の相手に勝てなければ、
点が取れなければ、
試合に勝てなければ、

サッカーは楽しくない。当然のこと。

だから苦労する。上手くなろうとする。たくさん練習する。これもまた当然。
そしてまた少しずつサッカーが楽しくなってきては、また壁にぶつかってみたいな事を繰り返すのだろう。

もっともっと高いレベルで活躍できる選手だったら、もっともっとサッカーを楽しめただろうな、なんて思った事もたくさんある。自分が今まで味わってきたサッカーの楽しさは、レベルの高い選手たちからしてみたら、わずかでしかないのかもしれない。

だから、これも当たり前のことだけど、下級生にはもっと上手くなってほしい。そのための苦しい努力も楽しんで乗り越えてほしい。多分上手くなればなるほど、高いレベルでやればやるほど、勝てば勝つほど、サッカーがもっと楽しくなるはずだ。自分たちには想像もつかないような次元で、サッカーを心の底から楽しんでほしい。

そして、仲間を信頼しあった強いチームになってほしい。信頼関係って口では簡単に言えるけど、単にみんなの仲が良い、みんなよく話す、とか、そんなレベルでとどまるものじゃないはず。少なくともこのチームは。
全員が全員の事を、長所も短所も知り尽くして、相互に補完しあって、全員の持ち味だけが強く発揮されるようなチーム。
ピッチの上で全員のイメージが共有されて表現されるようなサッカー。
どんなサッカーであれ、攻撃も守備も、全員の熱量が一気に同じ方向に向かってくるようなサッカー。
抽象的ですごく難しいような事を、無責任に言ってしまったけれど、多分観ててもやってても楽しいサッカーのはずだ。そんな魅力的なチームになってほしい。

偉そうに書いてるけど、今の下級生のみんなはサッカー大好きなのがすごく伝わってくるので、正直あんまり心配はしてないです。むしろ期待してます。個人、チームの成長ともに。
見違えるほどに上手くなったみんなのプレーや、高山ややまけんが目指す理想のサッカーを観るのが今から本当に楽しみです。

最後に、自分自身の決意。

選手としての残りのサッカー人生で、もっと上手くなりたい。個人としての技術も、試合中の判断力、考える力も、チームとしての連携も、もちろん致命的に足りないフィジカル、スピード、体力も、全部のレベルを少しでも上げたい。そして、誰よりも試合で活躍できる選手になって最後まで大好きなサッカーを、みんなと、今よりもずっと楽しみたい。

20年近くサッカーを続けてきた中で、やり残した事も後悔も数え切れないほどある。
西が丘とかでサッカーしてみたかったし、ユースとかと試合してみたかったし、アミノとか天皇杯予選の関東予選とかに出れるレベルまで行ってみたかった。そんなレベルには自分は全くかすりもしなかったけど。
正直、大学の4年間だけ見ても、満足できるレベルには到底届かなかった。本当に4年間、あっという間だった。これで競技サッカー人生終わってしまうのかもしれないと思うとやっぱり寂しいし、これからもまだまだサッカーに深く関わっていたいという思いは強くなるばかりだ。

だから、残りの3試合に今まで積み上げてきたものを全部出し尽くしたい。

ピッチの誰よりもサッカーを楽しんで輝いて、
今までの自分史上、最高のプレーをして、
自分が思い描いてきた理想の選手、チーム像に少しでも近づいて、
最高に楽しい瞬間を追求したい。

そして、このチームでプレーできる残り少ない時間を最後まで楽しんで、そんな最高に楽しい瞬間を、みんなで共有したい。

それができれば、自ずと結果はついてくる。

苦しい時とか迷った時、自分を信じきれずに折れそうになった時でも、このア式にいたから頑張れた場面がたくさんあった。本当に恵まれていたと思う。そんなこのア式に、自分はピッチ内外ともにまだ何も残せてないけど、最後までサッカーを楽しんで、その姿勢をピッチの上で余す事なく表現する事で、何か与えられるものがあればいいなと思ってます。それが今の自分にできる全てだと思うから。

最終節の笛が鳴る最後の瞬間まで、

"サッカーを楽しむ"

チームの勝利のために。
応援してくださる方々のために。
後輩に自分の持つものを少しでも残すために。
このチームのみんなで喜びあうために。
何より、サッカーが大好きな自分自身のために。

この想いを曲げずにサッカーをやりきる。絶対に。

人生で一番楽しい3週間にします。

最近の出来事
・「長いので」「時間ある時に」っていつも書いてる。ごめんなさい。
・20周年記念で、今週末から最寄駅の電車の接近メロディが「You'll never walk alone」と「東京ブギウギ」になるのが楽しみ
・1年間に少なくとも1回は入部時のTwitterの写真を晒されるのをそろそろ断ち切りたい
・自分のファンを自称する奇妙な人に初めて出会った

#16 戸井純平

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