2019年12月10日火曜日

「もしア式蹴球部のスタッフがドラッカーの『マネジメント』をかじったら」

1.ひなちゃんからの質問
 冬オフですか学年旅行の後は、年末に友達と忘年会を開き、サッカー系の予定もあって、そのあと帰省しますかね。それ以外の時間は分析やら読書とか。スターウォーズ最新作も楽しみですね。やっぱり友達とゆっくり過ごす時間が心の栄養ですかね。期待通りの回答になってます??

2.「もしア式蹴球部のスタッフがドラッカーの『マネジメント』をかじったら」 
今回はテーマが自由ということで、私が最近読み始めた、ドラッカーの『マネジメント』(ピーター・ドラッカー(2008)、『マネジメント 務め、責任、実践 Ⅰ』有賀裕子訳、日経BP)の数ページ(主に260~262)を取り上げて、そこから考えたことのアウトプットを部員向けに少ししてみようと思います。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。テーマは、「目標設定」です。新体制が始まってまだ間もないこの期間にこのテーマを扱うことには大きな意味があるのではないでしょうか。
 
 ドラッカーは、先述のページの中で、目標の要件を取りあげています。ここからは、これをア式蹴球部での活動と照らし合わせてみていきます。

⑴目標は、「自社の事業は何か、将来の事業は何か、何であるべきか」という問いをもとに決めなくてはならない。
 さて、まずは個人単位の話をしましょう。私は現在「スタッフ」という役職で活動しています。もちろん、公式戦でのスカウティングなど定期的に行う活動はありますが、基本的には自ら主体的にアクションをして活動することが求められています。つまり、部内でのアイデンティティを自分自身の力によって確立しなければならないのです。そのために、私は日々、「自分は何のためにここにいて、どんな価値を提供できて、そのために何をすべきか」ということを常に考えて過ごしています。しかし、まだまだ満足はしていません。そのために、もっとこの問いを深めていく必要があると思います。皆さんはどうでしょうか。
 ドラッカーは、上の問いを、顧客のウォンツから逆算して捉えていくことが必要だと考えています。そして、企業は社会の中に存在しているから、経済活動によって社会に対する使命を果たさなければならないとも述べています。
翻って、私たちア式蹴球部が価値を提供するべきなのはどこでしょうか。それは言うまでもなく、応援してくださる方々に対してでしょう。もちろん、部活動は自己の成長のためにあるものだという考えもできます。しかし、この部はそのような閉じた思考から成り立っているわけではないはずです。小平グラウンドの人工芝化の話をはじめ、私たちの活動はサポートしてくれる保護者やOBの方々など多くの方たちのサポートから成り立っています。その点では、プロのサッカークラブ、企業と何ら変わりません。
では、私たちをサポートしてくださる方々のウォンツは何か。目先の勝利、一部昇格でしょうか。私はそうは思いません。勝利、昇格の先で、その喜びを共有し、私たちがチームとして一段成長した姿にこそ、ウォンツがあるはずです。
先日、横浜・F・マリノスがJ1リーグで優勝しましたが、彼らのサッカーの確立されたアイデンティティ、それに呼応するような選手たちの溌溂とし、かつ献身的なプレーは多くの人々の感動と熱狂を呼び起こしていました。私たちのサッカーも、そして他のピッチ内外の活動も、応援してくれる方々の目線に立って、彼らが望む何かを提供できるものであるべきです。そして、その中でプレーする選手たちも、そしてそれを支えるマネージャーも、それぞれにそのアイデンティティを体現する存在でなければなりません。
では、私たちは「自社の事業は何か、将来の事業は何か、なにであるべきか」という問いに対してどう答えられるのでしょう。これは、私だけで出せるものではありません。部という「企業」の構成員全体の思いが結集して初めて現れるものです。これを考えるカギは、上に示した通りですし、これをきっかけに私自身も、そして皆さんもこの問いをさらに深めていければよいと思います。と、同時に、この問いを個人単位で考えることもまた、自己の成長に繋がります。日々、「自分のすべきことは何か、何であるべきか」について思考し、それにトライし続ける姿勢を持ち続けることは、チームという集団としての成功の前提条件といえます。なぜなら、こうした個人が切磋琢磨し、相互作用し合うことで、チームという有機体が育っていくからです。

すいません、5つ取り上げるといいましたが、文量的にこの辺りで今回はやめておこうと思います。
ちなみに、あとの4つは、
⑵目標は実務に根差していなくてはならない。
⑶目標は、経営資源や努力を特定分野に集中するのに役立てなくてはいけない。
⑷目標はひとつではなく、複数であるべきだ。
⑸企業の生き残りを左右するすべての分野に目標を設ける必要がある。
です。各々非常に深い言葉ですし、考えがいのある教えです。

 ここから先は、また新たな活動の一つとしてアウトプットしていこうと思います。機会があれば、ぜひよろしくお願いします!

3.最近の出来事
・寒いと頭が回らないので暖かさでマウントを取りに行く。雪だるまみたい。
・追いコンで人生初のサバイバルゲームに挑戦する予定です。切実に心配です。
・毎日かぼちゃかさつまいもを食べています。おすすめの食べ方があったら教えてください。

4.レオへの質問
・冬オフでの目標は何かありますか?いつもみたく奇想天外な回答をお願いします。(10)
・最近ポケモンにはまっているようですが、俺、また自分をポケモンに例えるなら何ですか?


# STF 見城貴大

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