2017年2月12日日曜日

遺産

最高学年になった。
ア式に入部してからの三年間、先輩方から多くのことを伝えてもらったと思う。技術も、姿勢も、想いも、一部の舞台も。本当に多くを遺してもらった。これらは、今後もずっと部の財産になっていく。だけど、僕たち4年は、ただそれを享受するだけじゃ足りない。引退までのあと9か月、僕たちには少しでも多くのことを遺して部に恩返しする義務があると思うし、遺していきたいと思う。今日は僕の遺したい遺産について宣言したいと思う。

 1.執念
 初めに、特筆すべき技術も、戦術知識も持たない僕は、このチームに執念を植え付けたい。ここで言う執念は、ボールを奪うこと、奪われないことに関する執念について。強いチームはここが圧倒的に違うと思う。僕が充分と言っているわけではないが、いい子ちゃんで育ってきた選手が多いためか、どこか遠慮している選手が多いように感じる。小学生の時に通っていたスクールのコーチの受け売りになるが、サッカーは格闘技である。球際では執念が少しでも弱いほうがボールを奪われる。赤星さんが仰っていたように、練習試合から相手にドン引きされるくらい闘う、それを練習から発揮する。それを僕が先陣を切って実践していく、周りに求めていく。そうやってチームの姿勢を変えていくこと。これが僕の遺したい遺産の一つ目です。
 2.ユニット
 次に、僕は、ユニットの進化を掲げたい。もちろん、ユニットの仕事をよりレベルアップさせることは重要になるが、毎年の仕事の積み重ね、反省がある以上レベルアップするのが当たり前である。僕が重要視しているのはユニットのメンバー全員が進化することである。その為にも、ユニットの仕事の意義や重要性を知る機会を設けること、下級生含む全員に仕事を割り振ること、自由度高く仕事をさせることによって責任感や主体性を持って仕事に取り組めるようにすること。これが僕の遺したい遺産の二つ目です。
 3.
 僕は、チーム全員がチームに対して、またサッカーに対して強い愛情を感じていられるチームでありたいと思っています。毎年、四年間をサッカーに捧げるために入部したはずのメンバーが何人も辞めていってしまう。別に辞めることが悪いわけじゃない。むしろ僕たちのせいだと思う。彼らにはこの部にいるモチベーションをなくしてしまう、サッカーが一番ではなくなってしまう何かがあって、それはこの部が問題なんじゃなくて他の選択肢の魅力が強くなってしまったからなのかもしれないけど、僕はこの部の魅力はそんなもんじゃないと思う。だから、僕たちが居場所を、存在意義を、帰属意識を、愛情を、感じていられるチームや関係性を作ることで、ただ辞める辞めないの問題に限ったことじゃなく、全員がチームにいることを、サッカーすることを好きでいてくれるようなチームを遺したい。
 4.
 僕は、4年として掲げたこのスローガンの姿勢を遺したい。僕はこのスローガンを、具体的な話にしてしまえば、一人一人が、試合の状況が、チームが、自分が、つらい時に強い気持ちを持って笛が鳴るまで走り続けること、それを練習から実践して常にそうあれるようにすることだと勝手に捉えている。ただ、これは口で言うほど簡単なことじゃない。正直90分試合が終わって気持ちを切らすことなくすべての局面で走りきれたと胸を張れる試合ばかりではないし、4点差とかつけられてたらそりゃ心も折れる。ラントレの最後なんか本当につらい。生半可じゃないと思う。だからこそ、僕が自分にも他人にも厳しい選手となって、僕が主導してこういった個を作っていって、そういった姿勢をこのチームに遺していきたい。
 5.関東
 昇格することが何よりの遺産なのは誰の目にも明らかです。まだ想像もつかない世界だけど、僕らが死ぬ気でやればきっとできます。がんばろう。


最近のできごと
関西遠征、同じ部屋のみんなごめんね


#18 本間恒輝

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