2019年9月6日金曜日

「台風一過の天気はよく分からない」

1.「台風一過の天気はよく分からない」


 初出場は誰にとっても突然だろう。その瞬間は心が不安定になって何か自分よりもずっと大きいものに飲み込まれそうになるけど、過ぎてしまえば何事もなかったかのように、ましてや笑い話にさえなってしまう。台風に似ていると思う。でもこれらの感情は初出場のせいではなくて、リーグ戦という大きな舞台がそうさせているのかもしれない。まだ自分が未熟だから、経験が少ないから、リーグ戦というものを完全に理解できていないのかもしれない。1年の初々しさ残る自分だからこそ感じる「初出場」について書いてみる。



 前期リーグ戦第1節から8試合はグラウンド横でメガホンを持ち、慣れない応援歌でチームを鼓舞していた。試合観戦は好きだしチームを応援するのも好きだから、何の抵抗もなく何も考えず応援しているだけだった。カテゴリーもBチームだったし今の自分じゃトップの試合に出るのに実力が全く伴っていないというのも分かっていて、悔しさとかそういう類の感情は存在していなかった。でも徐々に受験でなまった体のコンディションが戻るにつれて、一橋のチーム戦術や戦い方、仲間のプレースタイルを理解するにつれて、自分の実力とカテゴリーが上がっていくことに気づき、心の中にエネルギッシュな感情とちょっとした余裕が生まれていった。今からすれば自信と余裕は成長にとって最高の原動力だったと思う。両者とも自発的に抱くことは出来ない感情だからやはり成長することは難しいと感じるけど、成長していることを自分で感じられれば次の成長につながると勝手に思っている。話が逸れたが、成長を肌身で感じているときにベンチ入りの機会が回ってきた。もちろんその当時はベンチ入りへの思いはあったし、入れなかった週は悔しさを感じていたが、同時に自分が入るのにふさわしいプレイヤーなのかどうか疑問に思ってしまっていた。確かに成長はしていた。でも成長=実力十分なわけではないだろう。運の割合も大きい。しかも経験は浅いし、先輩に比べればリーグ戦への思いに欠ける。こんなこと考えるなんて俺自信ないのか…→負のスパイラル。よくあるパターンだけどこんな時は得意なことを練習するのが一番だと思う。元々シュートを打つのが得意なので練習後に黙々とゴールに打ち込む。自信が戻ったかどうかは分からないがストレス発散と気晴らしにはもってこいであった。



 こんな感じで一人で葛藤しているうちにリーグ戦ベンチ入りして初出場。イメージはこの早さと薄さ。交代するときも「お、今か、急がないと」みたいな気持ちだったし、ピッチに出てからも冷静だったわけではなく何なら感情はぐちゃぐちゃだったけど、焦りや力みは一切なかった。1-0勝ち逃げ必死の場面で投入されたから試合としては防戦一方だったけど、初出場が勝利試合でよかったと今更感じている。



 初出場は人を変えてしまうのだろうか。初出場後から夏休みの間はボランチとしての自分の役割や強みを考える機会が多くなった。何を求められていて何を武器にチームに貢献できるのか。シンプルな思考が増えた気がする。今ではだいぶ固まってきているけどそれで失ったものも多くある。良い意味でも悪い意味でも自分の能力を見て物事を割り切ってしまう癖ができた。成長を妨げるだろうから、良い意味でのチャレンジ精神を持ってプレーしたい。あとはリーグ戦に出たいという気持ちというか欲というかそういった思いが一層強くなった。何かを失っているわけではないけど、心の中に一種の焦り的な感情がある。ベンチで1試合を過ごすのは酷だし、それで試合に負けたときは自分に負けた気がしてならない。でも、個人としての今シーズンの目標は「リーグ戦での貢献」以前に「ミスの少ないプレー」だから、その目標を忘れずに自分の能力の向上に力を注いでいく。スタメンを取りたいというよりは、文句無しにスタメンになれる実力を身に付けたいというのが本音。そして大前提としてチームの勝利をつかみ取っていきたい。後期初勝利をはやく手にしたい。これは自分だけでなく一橋ア式蹴球部全部員の想い。



2.最近の出来事

応援歌変えてほしい(切実)
消費税上がる前に9月から教習所通う予定

3.戸塚さんへの質問

前髪を自分で切ったの誰にもバレなかったんですけど、最近何かして誰にも気付かれなかったことを教えて下さい。


#24 皆川

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