2018年10月12日金曜日

「伝えたいこと」

  

    はじめに、この半年を振り返って今思うことを思うままに書きます。
    ここまで本当に本当に不甲斐ないシーズンでした。まだ武蔵戦があるけど、事実個人としてもチームとしても理想は愚か目標にも程遠い現状です。どうして自分は活躍できていないのか、チームは一部昇格できなかったのか。原因はきっと無数にあって難しいけれど、個人的に得点力不足は明らかでやっぱり日々の練習の質量両面で甘さがあったのだと思います。怪我の多さは運もあるけど3年間柔軟性のなさに見て見ぬふりをしてきた当然の結果と思えば、何も言い訳はできません。
    一部昇格が簡単でないことは歴史を見れば明らかとはいえ、僕は開幕前の時点では感覚的に十分やれると思っていたし、一部昇格は現実的な目標でそれを果たすに値するチームだと信じていました。それだけに失望を積み重ねた半年でした。徐々に自信が揺らぎ期待が薄らいでいきました。亜細亜に負けて3位の可能性すら消えたと認識した時、何も感じられませんでした。この結果を予想していたような、急にそんな気もして空虚な気持ちになりました。負けて応援席に挨拶に行った時のやるせなさが忘れられません。目標を見失った状況ですが、武蔵戦では期待を裏切り続けてしまった自分、仲間、そして応援して下さる方々にグッドゲームを見せ、勝利を掴むことを目指して走り尽くそうと思います。

    次に、後輩のみんなに伝えたいことを書きます。僕に説教たれる資格はないかもしれません。でもア式がより良いチームになるために少しでも役に立ちたい思いで書くので、3つだけ聞いてほしいです。

    1つ目、下級生にア式をもっと好きにさせて下さい。僕は4年間を通じてア式がとても好きになりました。チームのためになりたいと思うようになりました。でも下級生の頃は正直そこまででした。先輩になって今頃気がついたのですが、既にア式を好きな上級生が下級生を巻き込んでいくことがとても大事です。ピッチの内外オンオフ問わずア式に関わる機会を増やしてあげて下さい。人間は自分の時間や労力を費やした分だけ、その対象に愛情を感じるようになる傾向がある、ということが星の王子様で描かれています。後輩にユニットで早く仕事を任せたり、練習中ちょっと声かけたり、一緒にご飯行ったりって意外と重要だと思います。そうしてア式を好きになった人はア式にたくさん貢献するようになってくれるはずだからです。

    2つ目、自分とチームの向上のための行動を増やしてみて下さい。戦術や筋トレの本を読んで勉強したり、ヘディングの自主練を始めたり。あるいはユニットの仕事で何か新しいことを取り入れたり、誰かに何かアドバイスしてみたり。どんなに小さなことでも構いません。学生主体の名のもと、一人一人に学年や立場に関係なく行動する責任と自由があると思います。すごく単純で当たり前だけれど、個々が自分とチームを高めるためにしたあらゆる行動の総量がチームの強さになります。こうしたらいいかも…と思いつつ行動を怠ったことが無数にあって僕は後悔しています。活躍したい気持ち、ア式を好きな気持ちがあるのなら、失敗を恐れずできる限りチャレンジしてみてください。そんなあなたに気づいて褒めてくれる部員やアドバイスしてくれる部員、感心して触発される部員が必ずいて、チームは相乗的により良くなっていくと思います。

    3つ目、悔しい記憶や辛い記憶を風化させないで下さい。みんなは例えば後期の東大戦で完敗した悔しさを、去年活動停止になって降格した辛さをありありと思い出せますか。僕は感情が強く動いた出来事をメモしていたけれど、時々それを見ると都合の悪い記憶がどんどん消えてきていることを痛感しました。できれば記録して、きついラントレに臨む時、試合中負けそうな時に思い出してください。過去の負の感情はがんばるガソリンになってくれます。また、もうあんな思いをしたくないという気持ちは同じ失敗を防ぐ役割を果たしてくれます。活動停止にならないための工夫を再考し受け継いでいってくれることを願っています。

 偉そうに書きましたが、言われるまでもないことばかりですね。先輩や同期はもちろん、後輩の中にも尊敬している人や刺激をもらっていた人がたくさんいます。成長した後輩の姿を見てとても嬉しくなる瞬間もありました。みんなでア式をより良い強いチームにしていって下さい。あと、CFと広報とスポンサーのみんなは特に期待しているのでがんばって下さい。

    最後に、4年間お世話になった全ての人に感謝を伝えたいところですが、引退してからできるだけ直接言おうと思います。

    武蔵戦全力で勝ちにいきましょう。

最近の出来事
第二回をやろうかと思うので参加希望者求む、まさき?
目つき悪すぎて職務質問された、直したい

#56 玉水寛人

0 件のコメント:

コメントを投稿